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□お正月
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人混みで、慣れない着物のため、なかなか前にすすめない。



リンは瑠雨の隣にいて
「迷わないようにしっかり腕につかまって」
と言うので、瑠雨はリンの腕を絡めている。



ナルの隣は真砂子がしっかりキープ。
こちらも腕をくんでおり、ナルは溜息をついている。



反対側に行こうとする麻衣だが、人混みでなかなか行けず、悔しがっていて、ジョンにまぁまぁとなだめられており、元旦から恋の争いははじまっていた。




ぼーさんは瑠雨の後ろで見守っていたが、リンと腕を組んでいるのをおもしろくなさそうに見ている。



途中で瑠雨のリンとは反対側に行き、強制的に腕を組んでもらう。
『なんか捕まった宇宙人みたーーい!』とご機嫌な瑠雨。


綾子はひとりで
「ちょっとー、私のこと忘れてないー?」と叫んでいた。





こんなに混んでいる初詣だが、みんながいて、楽しくて、あっという間にお参り出来た。





その後は事務所に行き、写真を撮ったり、瑠雨が作ったお節を食べる。


もちろんお雑煮も事務所で作ってくれた。


「お正月からこんなに美味しいの食べられて幸せー♡」
と麻衣が言うと、みんな頷く。


『お粗末様です』とすっかりきれいになった重箱を見て笑顔の瑠雨。



今年も良い年になるだろうなとみんな確信した、そんな元旦になった。


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