Story 2

□きっと
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モモ side


今度の休みは旅行に行きたい


そう誰かが言い始めてから


みんなが旅行の話で


盛り上がり始めた


モモにはある考えが浮かんでいた


「いつかダヒョンと日本に行く」


そう決めていた


タイミングなんてなかったけど


今だと思って必死にダヒョンが


行きたそうなところを調べて


携帯画面とにらめっこ


「日本に遊びに行きたい」


ダヒョンがそう答えたのが


聞こえて嬉しくなる


バレないようにしなきゃ


そう思いながらも顔が緩む


いろんなところに連れて行って


あげたいけどそんなにいっぱい


遊べるほどの休みはない


やっぱりモモの知ってる場所に


行くのがいいかな


そう思いモモの地元に連れて行こう


と決めたものの遊べるような


場所はあんまりなかったはず


浮かれて勢いで決めてしまった


きっとダヒョンとならどこでも


楽しくなるだろうと思っていた


いざ、誘うとなると緊張する


もし断られたら、そう思うだけで


言い出せなくなってしまう


「ダヒョン、ちょっといい?」


そう声をかけるだけで


ほぼ半日かかってしまった


「どうしたんですか?」


そう言いながらちょこちょこ


後ろを歩いてきたダヒョンに


思い切って伝える


「今度の休み、モモと日本に旅行
行かへん?」


「行きたいです!モモおんにとなら
きっとどこでも楽しいですね!」


そう言いながら嬉しそうに笑う


ホッとする気持ちと楽しみな気持ちで


いっぱいでダヒョンを抱きしめた


「楽しもうね!場所は任せて!」


それからカレンダーの日にちを


見ては「あと何日」なんて数える


ダヒョンがすごく愛おしく感じた
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