Story 2

□気づかない
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ミナ side


朝起きてからのわたしの


機嫌の悪さに気づかないのは


きっとこの中で一人だけ


一番気づいて欲しい人に


ずっと気づいてもらえない


この黒い感情をどこにぶつけて


いいのかわからない


他のメンバーと話してるだけ


それだけでも嫌なのに


距離、近くない?


一回、思ってしまったものは


もう戻せない


また他のメンバーのところで話してる


やっぱり距離が近い。


そう思ってたら次はメイクさん


そんな近づかないと話されへんの?


あぁ、こんな感情イヤやのにな。


そう思ってはいるけれど


簡単には消えてくれないらしい


イライラしたまま、近くにある


クッションに抱きつく


他の人なんて見やんとってよ。


他の人に笑顔見せんといてよ。


わたしがいるんやから。


わたしだけでいいやん。


いつからこんなに自分勝手に


なったんやろう?


いろいろ考えてもわからない


「わたしって嫉妬深いなぁ。」


少し自嘲気味につぶやく


「気づかなくてごめん。
あなただけが好きです。」


目の前でそう言ったのは


わたしが気づいて欲しかった人


結局、惚れたもん負けってことね


そう思いながらも嬉しいと思っている


わたしがいることにはわたし自身が


気づかないふりをした


いつの間にか黒い感情は消えていた







END



遅くなってしまい、すいません!
ミナが嫉妬するとのことで誰ととは
書かれていなかったので皆様の
お好きな人を当てはめて読んでください!
ビックムーンさん、リクエスト
ありがとうございました!
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