宇宙ってフォーエバーに続いてそうだけど、実は続いてない

□よん
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ジリジリと目覚ましが鳴り、目を覚ます。

今日は休みなので、私はチュッパチャップスの会社に行ってきます…あれ、また作文…?



ピンポーン





ヨン






『はーい』

「おはよ、…あ…来るの早かったかな、ごめんね」

パジャマ姿のまま玄関を開けると、目の前には自分の頭を撫でながら困ったように笑った退くんが居た。


…あれ、今日土曜日だよね…



『どうしたの?』

「えっと…シャトル探し…」


………………


『……………あぁぁ!!!』


私が頬に手をやり叫ぶと退くんも

わぁっ

と言った。



『…ごめん、すっかり忘れてたよ…来てくれなかったら私チュッパチャップスの会社に行ってるところだった…』

「チュッパチャップス…?」

『ま、いいから中入って!支度するから待ってもらってもいいかな…?』



え、でも…

って言う退くんの腕を引き無理矢理部屋の中に連れ込む。
そのままソファに座らせてココアを入れる



『はい、これ飲んでて?』

「何だこれ!!」


テーブルにココアを置くと、退くんは興味津々にマグカップを持った。

そしてマグカップを揺らして中に入っているココアをじっくり見つめている



『ココアっていう、甘くておいしい飲み物だよ?』

「へぇ…地球にはこんな飲み物があるんだ…」


そのままココアを飲んだ退くん

ふーふーしないから

「あつっ!」

とか言って騒いでいる。


『…熱いから気をつけてね?』


マグカップを持った時に察してくれ、と私は思い、洗面所へ向かった。










顔を洗い終わり、寝室で着替え居間に戻ると、待ってましたと言うように退くんが待ちかまえていた。


『お待たせ』

「ううん、全然待ってないよ?」


しかしそう言う彼の目は血走っていた…


急いで外へ出ると、退くんの目は平常に戻っていた。



『…どこに探しに行こうか…』

「うーん…そうだね、北に向かおうか」


…北ってどっち?!


『う、うん、そうだ
ね、そうしよう…』


「あの、すみません」


私が動揺しながら話していると、後ろから声がした。
振り向くとそこには知らない男の人が2人立っていた。

…いや、1人…?
双子か!!


「あの、人を捜してるんですけど」

『人…ですか?』

「ばっかお前、もっとこう、格好良くしねぇと女は振り向いてくれねぇぞ?…これからどこ行くの?ちょ、お茶しね?」

「お前はただナンパしたいだけだろぉがァァァァ!!!!」


白髪のパーマの人がナルシストっぽい金髪のパーマの人をグーで殴った。


『…あの、大丈夫ですか…?』


一歩下がり、聞いてみると2人がこっちを見た



「銀時王子と金時王子ですか?!」


隣に居た退くんが急に声を発した。


続く

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