お話A
□(*)まだ
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ジョンヨン
『ジョンヨンおんに、このゲームしたことある?』
『ジョンヨンおんに〜、これなんていう意味?』
『ジョンヨンおんに、ご飯食べよう?』
昔から変わらない「おんに」呼び
付き合って1年経った今でも、まだ「ジョンヨンおんに」と呼ぶミナ
同い年だから気を使わなくていいと言ったけれど、「先に事務所に入ってた先輩だから」と言って中々おんに呼びをやめてくれない
『ジョンヨンおんに〜、、』
「ん?」
わたしを呼びながら隣に腰掛けるミナ
もちろん、「おんに」という言葉は付いてくる
『それでね、これジョンヨンおんにが…』
楽しそうに話してるけど、「おんに」と未だ呼ばれていることにもやもやとして話が入ってこない
『おんに、聞いてる?』
「え?…あぁ、聞いてるよ」
『嘘だ〜、上の空だったもん。何かあった?』
原因はミナ自身にある
なんて言えない
心配そうにこちらを見てくるミナにキスをして、「何も無いよ」と言って部屋へと向かった