お話A

□*軽い気持ち?
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サナside






ぼーっとしながら見つめる先はもちろん恋人であるミナ




ナヨンおんにとモモときゃっきゃしながら笑い合っている




寝起きって言うのもあって特に何も言わずにソファに体育座りで座る




膝の上に顎を載せるとフィットして居心地がいい




そのままぼーっとしているといつの間にか目の前にあるミナの顔






『サナおんに?』






首を傾げてサナの名前を呼ぶミナは、飼い主にかまって欲しくて尻尾を振っている犬みたいだ




だけど朝起きて来て何も言ってこないミナに構ってあげようなんて思わない




そんなサナの気持ちなんて露知らず、ニコニコしながら隣に腰掛けるミナ






『サナおんに、おはよう』



「………おはよ」






いつもは「おはよう」って言って抱きつくけど、今日は素っ気なく接する




一応怒ってるんだから






『…サナおんに?何かあった?』



「…何も」



『熱でもあるの?』



「……分かんない」






心配そうにサナを見つめてくるミナ






『…怒ってる、、?』



「うん」






サナの表情を伺いながら問いかけるミナの質問に即答で答える



一瞬にして目がキョロキョロと泳ぎ出す




(頭フル回転させて考えてるんだろうなあ)




ミナの顔を見なくても分かる




少し眉を下げて前髪をかきあげて、どうすればいいか分からなくて結局…






『わたし、何かした?』






こう聞いてくるのだ




ミナはいつも自分で考えるよりもサナから聞き出そうとする




本当はちゃんと考えてるんだろうけど、考える時間が短すぎてきっとサナが怒ってる理由はそんなに大事ではないって思ってるんだろう




その結果、サナの手を取って自分に気を引こうとする






『あの…何に怒ってるの?』



「みーたん」



『え、、っと、』






絶対教えてあげないよ




自分で答え出さない限りはしばらく口なんて聞いてやんない




そう決心して自分の部屋へと戻ろうとする






『さ、サナおんにっ、、』






ミナに呼ばれて立ち止まる




なにか言いたそうにモジモジしているミナが愛おしい




でもサナは怒ってるんだから!






「…何?用がないなら部屋戻るから」






そう言って立ち去ろうとすると、背後から聞こえるナヨンおんにとモモの声






ナ「朝から喧嘩?ミナ半泣きじゃん!」



モ「おいでみーたん、モモが慰めてあげるから!」






何それ、サナが悪いみたいになってるやん!




2人してなんなの、サナが悪者になってるし




イライラは止まらないしみーたんなんか泣いてるし2人はみーたんに抱きついてるし頭撫でてるし!






「サナのミナだから触んないで」






気付けばミナの腕をとって自分の元に引き寄せて抱きしめていた




しかもなんかくさいセリフ言ってるし




ミナはびっくりした顔でサナを見る




そんなミナに表情ひとつ変えずに「来て」とだけ行って宿舎から出た
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