お話A

□*魅力
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ジヒョside






さっきからずっと感じる視線




誰からの視線かなんて考えなくても分かる




チラッと見てみると、テーブルに右肘を置いて頬に手を当てているサナ




かれこれ30分くらい見つめられている






ナ「何?喧嘩でもしたの?」



『え?あ、いや何もしてないけど…』






心配したのか、ナヨンおんにが耳打ちをして言う




わたしにだってなんでずっと見つめられているかなんて分からない




何か言いたいことでもあるのか、と思いサナの隣に腰掛ける






『何かあった?』



「ん〜??」



『ん〜??じゃなくて、なんでさっきからずっとわたしのこと見てるの?』



「え、見てた?」






すっとぼけたように答えるサナ




自覚ないのか…




一応付き合ってたはいるけど、こんなことは初めてだからサナの考えていることがよく分からない




(あとちょっと時間経てば元に戻るかな)




あまり深く考えずに元の場所に戻ろうとした




けど、いきなり腕を引っ張られてサナの横に座り直された






『びっ…くりした、、何?』



「ここにいなよ、ね?」



『?うん…』






明らかに様子がおかしすぎる




現に今、隣にいると言うのに見つめてくる






『ねえ…』



「ん?」



『…顔に何かついてる?』



「ううん、目と鼻と口しか付いてないよ」






いや眉毛とかもっとあるけど






『じゃあなんでそんなに見てくるの?』



「ん〜、ジヒョ可愛いから」






ダメだ、絶対今顔が赤い




唐突にそんなことを言われたら照れるじゃん!






「ぷっ、顔真っ赤(笑)」



『ぅ、うるさいっ、////』






恥ずかしくて下を向いていると、サナに肩を組まれてそのまま顔をサナの方に向けられる




その瞬間、キスをされた






『〜〜〜?!…っ、んん、、ふぁっ、』






楽屋でいきなりこんなことするなんてありえない




皆が見てる、視線を感じる




肩をドンドンと叩いたり押してみても中々離れてくれない




酸素も足りなくなって頭がクラクラする






「…っ、、ほら、目がとろんってしてる…かわいい」



『っはぁ、、いきなりっ、楽屋でなんてこと…』



「皆居ないよ?」






確かにさっきまで皆居たはずなのにいつの間にかいなくなっていた






「やば、もう我慢出来ない…」



『え、えええ!ちょっ、待って待って!ここ楽屋だってばっ、、誰か来たら…』



「ジヒョはサナのものだって見せつければいいだけじゃん」






ソファに押し倒されて焦りに焦りまくるわたしとは反対に、完全にスイッチが入ってしまったサナ




これは何言ってもダメみたい…
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