短編

□月と盃
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月夜は決まって二人で飲み交わした。



示し合わせたわけでもないのに、俺が濡れ縁
にいれば奴はどこからともなく現れた。



月に照らされた銀に目を細めると、奴もするりとこちらを向き、影が重なった。



ああ、いい月だ…盃も進む…



しかし、明日は将臣に怒られそうだ。



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