ONCE book3

□偽桃
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ジョンヨンside








モモが…黙ってどこかへ行く日が増えてきていた


何してたのか聞いても教えてくれないし、はぐらかされた


でも、言われなくてもすぐわかった


だっていつの間にかモモじゃなくなってたから


私はモモが変わっていくことが怖かった


恐ろしかった、そして今までずっと真正面から向かい合ってきたのに



その日を境にずっと背中を向けている
モモが悲しんでることも知らずに



そしてモモがなんで避けるのって私のところにやって来た




夜になると乱暴に抱いた

私たちはお互いに狂っていった



ジョンヨン「…あんたは誰」



モモ「何言ってるのジョンヨン…私はモモだよ」



ジョンヨン「モモじゃない!
あんたはモモじゃない!」



モモ「……ナンデ」






我に返った




ジョンヨン「ごめん、私おかしくなってるから、しばらく一緒に寝るのやめよう」



モモ「うん」




そこにいて、踊ってるのは確かにTWICEのモモなのに、私はそれを受け入れることが出来なかった



それは今もだ。




今年でデビューして3年になる



10月になったら、モモと別れよう



そうしないとダメなんだ

私は…モモを愛してたから

愛してるのに……本当に



それからもモモと話すことは少なくなり、日に日に病んでいった


それと同時にモモはどんどん変わっていった



なんか…ダメだ



モモ、これ以上はダメだよ


あれもこれも、ダメだよ


知らないモモにならないで


私の知らないモモに…



披露が溜まっていたんだ、きっと



目の前がクラクラして頭が真っ白になった気がした



周りの声がどんどん遠のいてく







そして私は倒れた
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