ONCE book2

□出遅れた
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はぁ…また溜息をつく







ツウィ…返信来ないな…








私はダンス部の後輩のツウィが好きだ







ツウィは1年なんだけど入学式当初からかなりの人気者







中学も同じダンス部でそれこそ人気だったけど






高校になって勢いが増した気がする





一応女子校なのに告白も沢山されているらしい…







だけどツウィは全部断ってる







やっぱりツウィは男が好きなのかな






ここに告白したい人がいるのに






私は意気地無しだ…そのうち誰かに取られてしまう…そんなことも思いながら







今日最後の授業の終盤また深い溜息をつく







あ、ツウィから返信きた





オンニ、なんか先輩に呼び出されたから先に部室行っといてー
ごめんね!






…もしかして





そういえばクラスのすごい可愛い子が






今日告白するって言ってたような…






てっきり男子校の人だと思ってたけど…まさか






嫌な予感がした






とっさにツウィに聞いてみた



呼び出してきたのって〇〇?






そうだよ





あぁ…やっぱり…






気づいたら走り出してた







先生「おい湊崎!ノート出てなかったぞ…」






サナ「先生ごめん!あとで出すから」






先生「全く…ちゃんと出せよー!」






どこだろ…もう20分は経ってる…








あ、1つ探してないとこが







私は全力で屋上まで駆け上がった






〇〇「周さん…好き。
付き合ってよ」




ツウィ「…え、先輩……
あの…」






もう遅かったか?…





ツウィはいつもならすぐ断るのに






しどろもどろしてる




先輩だからか…それともツウィも好きだからか…






ツウィ「あの、まだ分かりません
あなたの事そんなに知らないし
どんな人か分からないです」





〇〇「そう…じゃあ、これから仲良くしよ…!返事は後でいいから…ね?」






ツウィ「はい」







〇〇「じゃあね!」






サナ「…〇〇」ギロ






〇〇「なに?サナ。」





サナ「私のツウィをとらないで!!!と(大声」






ツウィ「え?オンニ!?」







〇〇「何いってんのあんた…」







サナ「ツウィちょっと来て」




ツウィの手をひっぱって
空き教室まで走った



ツウィ「オンニ…なんで
今日…先生居ないから…だめなのにっ」




ツウィを床に押し倒す






ツウィ「オンニ///」





サナ「今から、ツウィを襲います」





ツウィ「…サナオンニ///
それって…その」






サナ「あなたの事が好きです
すぐに断らなかったことに勝手に
嫉妬しています」





Kiss





ツウィ「んっ///」






ツウィ「オンニ、私も好きだよ///」







サナ「覚悟しといてね」






出遅れたと思ったけど…




こんなに焦ることなかったみたい





















END
 

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