聖闘士星矢

□聖闘士星矢
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星矢がバレンタインと闘っている最中、ジュデッカにはアテナとペルセポネが現れた。
ハーデス「ついに現れたか。アテナよ。自らこのハーデスに命を捧げに」
シャカ「アテナ!今お出になっては危険です。ハーデスはこのシャカが刺し違えますので、どうか。お控えを」
優羽花「やめて。シャカ。冥王ハーデスのあの姿・・・。あれは瞬じゃない。」
シャカ「いいえ。あれはもう、ルキアの愛した男、瞬などではない。今や心身ともに完璧にハーデスに支配されている瞬の骸に過ぎないのだ。本当の瞬はすでに死んだも同然。むしろ、ここでハーデスを打ち砕くことを望んでくれているはず。」そう言いながらも手が震えているシャカ。そんなシャカの手に自身の手を重ねた優羽花。
シャカ「!?」
優羽花「確かに瞬ならそう望んでくれているでしょう。だけど、私は瞬を攻撃する事も誰かに攻撃させることもしたくない。それに、今反撃を加えたところで瞬の中のハーデスは容易に打ち砕くことは出来ないわ。ただ、瞬の肉体を傷つけるだけに過ぎない。シャカもアテナもここに居て。私が行ってくるわ。」
アテナ「お姉様・・・。」
優羽花「この場での手出しはシャカやアテナと言えども許しはしません。良いですね?アテナ。シャカ。」
アテナ「お姉様・・・。」
優羽花「ハーデス。私はあなたにお願いがあってここに戻って参りました。」
ハーデス「お願い・・・とな。」優羽花は手を着いてグレイテストエクリップスを止めるように頼んだ。
優羽花「お願い致します。どうか、あなたのお力でグレイテストエクリップスを止めていただきたいのです。地上を暗黒の世界にしないで頂きたいのです。」
アテナ「お、お姉様・・・・・・。」
シャカ「ルキア・・・。」
ハーデス「まさか、神話時代より気が遠くなる年月、夫婦であったのにも関わらず貴女のわがままは聞いたことがなかったが今、こんな所でわがままを言われるとはな。手をついてまで・・・。せっかくの余の妻のわがままだ。聞いてやりたいのは山々、だが、もう遅い。」
優羽花「!?」グレイテストエクリップスはあと数分で完成してしまう所まで来てしまっていた。その為、ハーデスですら止めることが出来なくなってしまったのだ。
優羽花「お願い致します。私の命を代償に捧げます。ですから、どうか・・・。どうか・・。」
ハーデス「地上を救うために貴女の命を代償に捧げるというのか?」
優羽花「はい。私の命、1つで地上が救えるのなら喜んで差し上げます。」
ハーデス「よかろう。余の妻と言えど我が軍を裏切った罪は重い。乙女座のシャカとか言ったな。その槍を持って余の妻を刺し殺せ。」シャカはペルセポネを殺せずハーデスに槍を投げ、逆に殺されかけたが優羽花が間に入った。その頃一方、星矢はバレンタインと決着を付けた。
ハーデス「どうした。ペルセポネ。余に命を差し出すのではなかったのか?やはり、自分の命が惜しいか?」
優羽花「グレイテストエクリップスを止めるのが先です。さぁ、早く!グレイテストエクリップスを中止するのです!!ハーデス!!!それまでは誰も死なせはしません!そのために私は永い時を生きてきたのですから。シャカも瞬も沙織も。誰も死なせはしません。私には生きとし生けるもの全てを守る義務があるのです。」優羽花の血に触れハーデスによって奥底に眠らされていた瞬の意識が呼び覚まされた。
優羽花「!?感じる。私の血を受けて瞬の失われていた小宇宙が再び彼の肉体の中から蘇るのを感じる。瞬!ハーデスを追い出すのです。頑張ってください!!瞬!!さぁ、ハーデス!瞬の身体から出ていきなさい!目覚めるのです!瞬。アンドロメダの星座を持つアテナの若き希望の聖闘士よ。」ハーデスを完全に追い出した。
ハーデス「ば、馬鹿な・・・。瞬の肉体がこのハーデスを拒むとは・・・。瞬はこの時代に余の肉体となると定められていたはずではないか。それがなぜ・・。」
優羽花「それは、違います。それはあなたが一方的に瞬を選んだだけです。瞬はアンドロメダの聖闘士としてこの世に生まれたのです。断じてあなたの肉体になる為などではありません。ーーーもう、瞬の肉体にあなたが入り込む余地はありません!」
瞬「うぅ・・・。」
優羽花「!?・・・瞬・・・。」今までの笑みの中で1番優しく美しい微笑みを浮かべ瞬を見つめる優羽花。ハーデスは優羽花を道ずれにしようとしたが槍を投げつけたがアテナや優羽花、ハーデスの小宇宙が感じられなくなった。その事はカノンやその他の聖闘士達も気付いていた。
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