妄想吐き溜め
□「デレ石さん」と
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今日は久しぶりのオフ。
まいやんのお家にお邪魔する事になって、お昼もまいやんが作ってくれたご飯を食べた。
ななはソファーでくつろぎながら只今モンハンを楽しみ中
そんな最中「な〜な〜せ〜〜」って声をかけられ、見ると顔の前でパチンと手を合わせ上目遣いでななを見上げるまいやん。
白「七瀬にお願いがあるんだけど」
「…ん?何?」
「コレ、着て欲しい」
「………」
見ると大きめの、だぼってしたシャツ
「なんで?」
別にそれを着ること事態は嫌やったわけではないんやけど、いまいち意図が分からず疑問を口にする。
と、
ダボダボシャツを着てる七瀬が見たい
って
なんやそれ
「七瀬お願い〜」
なんてちょっと泣きそうな顔で言ってくるまいやんに溜め息。
「めんどくさいから嫌や」
丁重にお断りして視線はゲーム画面に戻す
「えぇ〜〜っななせぇ〜〜〜」
って尚も粘ってくる
「しつこい、まいやん。そんなに言うならまいやんが着たらええやろ」
「七瀬が着たところをみたいんだよぉ〜」
お願いお願い〜〜〜
って
…はぁ
正〜〜〜っ直、全っ然気乗りしーひんかったんやけど、終わりの見えない攻防戦が長くなりそうと早々に踏んだななは、早くモンハンの続きに集中したかった事もあってまいやんの手にある服を受け取る。
「着替えてくればええんやろ」
と、着替えるために一旦リビングから離れる
さっさと終わらせてモンハンの続きやった方が効率的やなと思った。
あくまでもゲーム優先。
さほど時間も要さず着替えてリビングに戻る。
「これでええ?」
リビングのラグの上で座って待っていたまいやんの前に、ななも腰をおろす
「…」
ななを見たまま動かないまいやん。
あれ?どこかおかしかったやろか?
上はまいやんから受け取った大きめのシャツを着て下は元々穿いてた短パン。
「…まいやん?」
不安になって声をかけると
「七瀬可愛いーーーーーっ!!!」
って思い切り抱きしめられた
く、っくるし…
「ま、まいやん…っ」
まいやんの背中を叩くけど離してもらえない
白「想像以上だよ〜!可愛いすぎだよ〜!!」
西「まっ…まいやん!はなしてっ…くるしい」
白「!?あ!」
ごめん!ギュってし過ぎた!ってやっと解放された。
西「ケホッ…たかが部屋着やろ…喜び過ぎ」
そしてソファーの上に置いておいたゲーム機を再び手にしてモンハンの続きに移る。
やっとゲームに集中できる。
まいやんは尚も「ななせ〜」ってななの名前を呼びながら後ろからハグしてきたけど、ななは気にせずゲーム画面に目を向けたまま。
白「………」
西「………」
西「…まいやん?」
白「ん〜?」
西「この手は何?」
白「ん?」
西「ん?…やなくて、だからこの手はなんなん?」
さっきからななの肩に顎を乗せてきたり首に顔を埋めたり、まぁ、まぁそこまではさほど気にならんかったんやけど、まいやんの右手がななのシャツの中に伸びてきた頃流石に声をかける。
白「えへへ、七瀬が可愛いくて」
いや、えへへ言われても理由にもなってへんし
一言文句を言ってやろうとまいやんの方に顔を向ける。と、
…っ、
その…顔はちょっと…
可愛ええ、けど…
西「なな今モンハンしてんねん。邪魔せんといて」
まいやんの笑顔に一瞬ほだされそうになってんけど、振り払って再び画面に視線を戻す。
白「えぇ〜せっかく2人揃ってオフなのに〜…ななせかまってよー」
そう言ってななの首に顔を埋めてグリグリしてくる。
なんや大きなわんこみたいやな…
そんな彼女が可愛くて
ゲームのセーブ画面を開く。
まいやんの方へ身体を向けて
西「随分甘えたさんなわんこやな」
そう言ってななもまいやんを抱きしめれば
白「ななせ〜〜〜!」
って、
まいやんに尻尾が生えてたらめっちゃ振ってんとちゃうやろかってくらい喜んでいるまいやんに、ベタ惚れなのはななの方かもしれへん…
って心の中で思った。
最終的に「デレ西さん」