夢 長編
□彼女(?)とのデート 1
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「あかん、緊張してきた...」
真島は名無しとデートの約束をし待ち合わせ場所の劇場前広場でソワソワしていた。かたぎさんを怖がらせないようにスーツをビシッと決めていたが逆に通行人は真島が、イライラしてると思い道を開けて歩いていた。
「約束の1時間も前に来てしまうなんて、アホらしいで...」
はぁ...とため息をついた。
真島はドキドキしていた。
早く名無しに逢いたくてたまらないのだ。
何本目かわからないタバコに火を付けようとしていると、
『あの、真島吾朗さん...ですか?』
「へっ...?」
『えっと、名字名無しです...けど?』
「あ、そうや!真島吾朗やで!自分、来るのはやいなぁ!」
『よかった。間違ってたかと思いました。真島さんこそ、はやいんじゃないですか?まだ待ち合わせ時間まで30分くらいありますよ?』
ふふっ、笑う名無し。
真島もつられて笑う。
「まぁ、早く来ることはええことや!ほな、行こか?」
『はい、お願いします。』