夢 長編

□彼女は...
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彼女に出会ったのは
私がひとりでBARで飲んでいた時。

「となりええか?」

『え?、どうぞー』

見もせずに適当にかえしたのが始まりだ。

「よかったわぁ。なぁ名前なんていうん?わたしは、ゴロ美いうねん」

『は?え、えと、名字名無しです。』

隣をみるとエナメル質のピンクで露出の高いドレスをきた、おネエがいたのだ。
断ればよかったと後悔した。

「名字ちゃんな!」

にしし、と笑うゴロ美。
ははは、と引き笑いな名無し。

「名字ちゃんはいつもひとりなん?」

『はい。特に彼氏もいないんで。』

ふぅ、とため息を零す。

「わたしのこと話してもええかー?」

『いいですよー。退屈なので』

断らなかったからちゃんと相手をしてやろう、そう思いながら名無しはゴロ美の方に顔を向けた。
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