夢 短編
□一目惚れ
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『はぁ...』
いきなりですが、私名字名無しは、
結婚を考えていた彼氏と別れました。
まぁ、私から振ったんだが...
だって、浮気してたんだもん。
そんな人と結婚なんて...
できないし、支度もない!
『ほんとに好きだったんだけどなぁ…』
あぁ、泣けてくる。
『よし、今日は好きなことして!次の出逢いに賭けよう!』
ぐずっと鼻をすすり、パチっと頬を叩いて、お気に入りの喫茶アルプスに行くことにした。
お店に入り、ミルクティーを注文し、
ぼーっとしていると、
「姉ちゃん、暇なん?」
声をかけられ振り返ると、
パイソンジャケットを羽織り眼帯をつけたいかにもヤのつくお仕事の人がいた。
『!?、は、はい、まぁ...』
「せやったら、おっちゃんとちょっとお茶せぇへん?、おっちゃんも暇でな?話相手がほしかったんや!」
満面の笑みでその人は話しかけてきた。
断る理由もない名無しはその人の暇つぶしに付き合うことにした。