ゴーストハント夢 ![](http://id11.fm-p.jp/img/bbs/104.gif)
□放課後の呪者
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とまぁ色々あったけど、さっそく翌日の月曜日、来ましたよ湯浅高校。
調査にはぼーさんとナルと私と麻衣で行くことになった。
リンさんは学校の周囲の住人の聞き込みに行ってるそうだ。
ベースには生活指導の吉野先生を初めに、じゃんじゃん人がやってきて症状や体験談などを話してく。
怖い話ばっかで飽きないな…。
ナルは真剣に内容を聞いているが、麻衣とぼーさんは既に疲労で生きた屍のようだ。
そんな中、ぼーさんのおっかけをしている女の子がやってきた。
高橋優子っていうんだけど、あだ名はタカ。
すごくポジティブでイイ子だし、ぜひとも友達にしたいタイプだ。
タカが電車のドアに挟まれる呪われた席の話をしてくれて、
「……問題の席を見てみたいな」
と、ナルが呟くと、案内を申し出てくれた。
案内されたのは、タカのクラス、ニ−五の教室の窓際の最後尾の席だ。
「これだ」と言われなくても分かるくらい、例の机は黒く靄がかっていた。
確かここに呪詛があるんだったな……。
さっそくナルは机に軽く手を置いてサイコメトリしてから、タカに質問をしていく。
どうやら、ここの席の子は怪我でまだ入院中で、さらに担任の先生も霊を見てからノイローゼで入院中らしい。
一通り聞いたナルが、最後にと質問をする。
「ところで、事件に何か心当たりはある?」
「んーと、ないよね」とタカが友達と頷きあった
『ねぇ、高橋さん』
「タカでいいよぉ、何?」
『怪事件があったからって、わざわざ先生まで霊能者を頼るなんて、全校朝礼で何かあったの?』
すでに何かを知ってるような態とらしい質問に、つい自分でも苦笑いしてしまう。
「うん、あったよ。あれ?まだ聞いてない?」
「なんですか?」とナルが聞くと、カサイ·パニックについて話してくれた。
笠井千秋さんがスプーン曲げしたら、全校朝礼で先生に吊し上げられ、つい「呪い殺してやる!」と言っちゃったらしい。
今日はもう放課後で、その笠井さんと会えないだろうし、ナルは明日に会いに行くことにした。
その後ベースに戻っても、ひきもきらずの依頼人
陽が落ちる前までには、一通りの質問を終えて、ようやくお茶にありつくことが出来た。
「どーなっとんじゃこの学校はー!!」
ぼーさんが書類の束を叩いて叫ぶ。
「大変そう?」と尋ねる麻衣に、ウンザリと頷いてから、大げさな溜息をついて言う。
「ナルちゃん、なんか一発除霊して済むような、うまいアイディアはねーのか?」
「学校を関係者ごと爆破するんだな」
ナルの声もウンザリしたようす。
「お、いいね、それ!でもってその跡地を末永く立ち入り禁止にするんだ。そーすりゃ、一発で終わりだ」
これぞまさしく破戒僧だよね!
でも依頼がある度に思うけど、爆破してしまえば解決するところって、実際多いと思う。
だからって爆破するわけにもいかないわけで……
『まぁまぁ。そんなぼーさんに朗報があるよ』
「おっ、なんだなんだ??」
『ちょっとタカの机と陸上部の部室に行こうよ』