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□胎児の頃
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前世が過去とは限らない。
未来の存在が前世でも、なんらおかしくないし、前世が隣に居る奴でもおかしくない。
過去より現在の生物の方が多いのがその証拠だ。
そんな話をしておいてなんだが、俺は前世、そして前前世も過去の存在だった。

『胎児の頃』ヤフルの事

俺は胎児だった。前世も、前前世も胎児だった。
二つとも赤子にすら熟れなかった唯の塊だ。
そんな、人と呼べるかも怪しい存在が何故、記憶を持っているのか。
人と呼べない時期の胎児には記憶は無い。だが、母胎である母親の俺を孕んだ時からの記憶と母親の情報は覚えている。共有していたんだ。
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