小説

□すれ違って愛し合う
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ルーシィお前は誰を想ってるんだ?








早朝のギルドは昼間と違い静かだ

ギルドの扉の前には一つの人影があった

影の人物は…


「ーっはよ〜ってこの時間帯人少ねぇな」


ナツ・ドラグニル


「あら、ナツおはよう珍しく早起きをしたのね」

「おう!だからハッピー置いてきたぞ!」

「フフッでも珍しいわね…貴方がルーシィの所に行かないなんて…」

「そうか?別に珍しく無いと思うがな…」

「そうかしら?いつもルーシィの所に行って朝食を食べているじゃない?」


そう言ってくるのはミラジェーン・ストラウス
主にナツとルーシィを対象にからかい

たまにルーシィだけを実験代にする事も多少ある何を考えているか分からない人物だ


ミラと話していると入り口からナツの大好きな匂いがしてきた

ナツはミラとの話を中断させて直ぐに入口へと向かい大好きな匂いを放っている人物の元へ向かう


「おはよう!ってナツ………何しているの?」

「ルーシィ来い!」


そう大好きな匂いの主はルーシィ、ルーシィ・ハートフィリアだ
ナツのチームメイトでもあり想い人でもある彼女に向かって両手を広げ抱き着いて良いぞという意味で彼女を受け止める体勢になったが………


「鯉?ギルドに鯉が居るの?」

「……………」


物凄すいや世界一とまでは行かないだろうが間違いなくギルド一鈍感なのは確実だ

ナツはルーシィの言った言葉にズーンと落ち込み地面に手をついて何が悪かったんだとかルーシィの鈍感とか言っている

ルーシィはなんでナツが落ち込んでいるのかも分からないからどう相手をすれば元気を取り戻すかを考えていた


「な、ナツ?えっと…だ、抱き締めてあげるからおいで?」

「ッルーシィィィィイイイイ」


ナツは嬉し過ぎてルーシィを遠慮なく抱き締めた
でルーシィが言ったことは…


「元気出た?そしたら後はリサーナに頼ったら?」

「………は?なんでリサーナなんだ?オレはルーシィにだけに癒されるんだぞ」

「あら?そう………それはどうもありがとう」


ルーシィの少し引きつった微笑みに可笑しいと感じながらもナツはそのまま彼女に甘え続けた
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