探偵

□謎の女性?
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3人で話していると玄関で音がして零くんと陣平くんが帰って来た。


「お邪魔します」

「よう」


「いらっしゃい!ねぇ!この人だ〜れだ?」

2人の前にお下げ髪の秀兄を突き出してみると2人の目が見開かれた


「はっ?え?……あ、あっああ赤井!!!!!ぶっくくくくくくっ!ぶっはははははははっ!!!!!」

零くんの叫び声と笑い声が部屋に響き渡った。


「うるさい」

秀兄が顔を顰めて抗議する


「何してるんだ?」

笑ってすぎて話せなくなっている零くんの代わりに陣平くんが聞いてきた


「ヘアアレンジの練習という名の暇つぶし!みんな髪の毛貸してくれる?」


「何するつもりだ!?」

陣平くんが警戒しながら聞いてきた


「輝くんはオールバックで零くんはツインテールで陣平くんはヘアアイロンでストレートにしてみたい!」


「断る!」

零くんに全力で拒否されてしまった

「え〜いいじゃん」

零くんを捕まえようとするが逃げられてしまう


「少しくらい貸してやれよ」

輝くんが私に加勢してくれた


「少しくらいいいじゃねぇか」

陣平くんがニヤニヤしながら零くんを追い詰めていく


零くんが2人に拘束されて身動きが取れないうちに手早くツインテールに結んでみた

「完成!鏡見て!」

鏡を見た零くんはみるみる真っ赤になり力ずくで拘束を振りほどくと髪を結んでる髪ゴムを床に叩きつけた

せっかくピンク色のラメ入りにしたのに………


その後は零くんが私と輝くんと陣平くんを正座させて説教が始まってしまった


長い説教が終わりようやく解放され、今だにお下げ髪の秀兄の髪の毛を解くことにした。

てっきり自分で解いていると思ってたが秀兄は約1時間はお下げ髪のまま過ごしていたようで、髪に癖がついてしまっていた。


「ねぇ!見てこれ!ゆるふわカールになった!」


全員に笑われて機嫌が悪くなった秀兄がめちゃくちゃ怖くて、しばらくは秀兄に対してふざけるのをやめようと思った。
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