探偵
□気づいたこと
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陣平くんが公安に移動してから半年後くらいに秀兄の正体が組織にバレて秀兄はアメリカに一時帰国している。
でも、そろそろ日本に帰ってきて公安と協力して組織を追うと言っていた。
今日はその件に関して私の部屋で、輝くんと零くんと陣平くんがプチ会議をしていた。なんで一般人の部屋で会議なんていてるのかと言うと、この部屋はセキュリティがしっかりしているから個人的な会議にはちょうどいいらしい。
今は話が一段落して晩酌をしている彼らを見てあることを思い出した。
「あっ‼えっ?そっか‼」
「どうしたんだよ?」
松田が代表して聞く
「いや、ぷくくくくっ、べ、べつにっあはははははっ!なんでもないっ!!」
「どう見てもなんでもなくないだろ。こっち向いて落ち着いて話してみろ」
「むり、ぶっ!こっち、見な…いでよっ!」
「ルナは笑いすぎ。なんで降谷を見て笑ってるんだ?深呼吸して落ち着いてからでいいから話してくれないか?」
「すーーーはーーーー。………えっとね、前にテレビで警察学校に入ると坊主にしなきゃいけないって言ってたのを思い出して……みんなの顔を見たら坊主姿を想像しちゃって、それで零くんのがツボに入っちゃった」
「確かに坊主にはしたけど、なんで俺だけそんなに面白かったんだ?」
「うーん……なんか零くんって見た目はチャラ男じゃん。一番坊主が想像できないし、なんか…違和感がすごくて。輝くんは今も髪が短いから変な感じはしなくて、陣平くんは坊主にサングラスってヤ◯ザみたいで怖いだけだし、零くんが一番面白くって」
「俺って……チャラ男なのか?」
「もちろん、零くんは正義感の強い警察官だって知ってるよ!ただイケメンすぎるから違和感が大きいだけ」
「へー。ルナって俺の顔が好きなんだな」
「えっ?零くんの顔が嫌いな人っていないでしょ?」
「ほー」
零くんがうっすらと笑みを浮かべている。
「?!あっ、なんでもない!!……お風呂入ってくる!」
逃げるが勝ち、全力でお風呂場に駆け込んだ。
シャワーを浴びながらさっきの失言を思い出して動揺する。
ヤバい、零くんがタイプだと宣言したようなものだ。
とりあえず、普通に接しよう
覚悟を決めてお風呂をでてあることに気がついた。
服持って来てない!
「どうしよう」
緋色 降谷 松田 side
「ルナのやつかなり動揺してたな」
「からかいすぎだろ」
「悪い、可愛かったからつい。それよりも、一緒に暮らしてるお前はどうなんだ?」
「う〜ん、面倒くさがりの女の子って感じかな?」
「松田はどう思う?」
「俺がルナに会った状況は特殊だからな、中学生の割に凄いやつって感じじゃねぇか?」
「観覧車の爆弾事件だよな?書類は見たけど、その時の様子を教えてくれるか?」
それから、松田の話を聞いていたら風呂場からルナが顔を出してこちらの様子を伺っていた。
「ルナ?どうしたんだ?」
「着替え一式忘れちゃった。助けて」
「持って行ってやるから待ってろ」
「はーい」
「緋色は父親かよ」
松田が笑って言う
「できれば兄の方がいいかな」
「どちらにせよ仲が良くてよかったよ。緋色が赤井の部下の家に住むことになってから不安だったからな」
「安心してくれ。上手くやれてるよ」
ルナに服を届けてから晩酌を再開させくだらない話をして深夜まで盛り上がった。