探偵

□出会い2
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なんとなく私は家に帰る気になれずにお気に入りの廃ビルの屋上にいた。


「おい、こんな所で何してる?」

「松田さんこそ何してるんですか?」


「俺はお前がこのビルに入るのが見えたから後をつけてきただけだ」


「……ストーカー」


「違う、尾行って言うんだよ。と言っても今回は補導だな。帰るぞ、何時だと思ってるんだ」

「えー、まだ帰る気分じゃないんだけど」

「本当に補導するぞ」


バン‼


大きな音を立てながらドアが開き男が二人飛び込んできた。
片方の男がもう片方の長髪の男に拳銃を向ける。


「おい、物騒な物を持って何してる?」

松田さんが拳銃を構えて言う

「まっ松田さん⁉」


「お前は下がってろ」


「すみません。ちょっと劇の練習を…⁉」


長髪の男が振り返って言う


「⁉っ………」


思わず叫びそうになったのを抑える。
長髪の男は赤井さんだった。てことは拳銃を構えている男は組織の人間の可能性がある。私と松田さんの命が危ない……。




「スコッチ‼‼」


今度は褐色肌の男が飛び込んできた。
そして私達に気づくと目を見開いて驚いて固まる。


「そこのサングラスは刑事だな?」

「当たり前だ」

「すまんが巻き込むぞ。俺はFBIの赤井秀一だ。スコッチお前を逃がしたいが、その前に邪魔なやつがいる」

「ライ⁉あいつもこちら側だ」

「‼そうか。なら話は早いな」



それから話が進んでいって、赤井さんと褐色肌の男が無精髭の男を始末したことになった。


「さっきからずっと気になっていたんだが、彼女は何者なんだ?」



「私はただの通行人…「俺の弟子だ」巻き込むな‼」


「俺らを見た時点で巻き込まれてる。とりあえずお前の部屋にスコッチを匿ってくれ」


「それはいいけど後で全部説明してね」




「なら、俺も付いてくぜ」


「嫌、この人変態だから無理‼」


「お前、変態って彼女に何かしたのか?」

「何もしてねえ‼」


ピリリリリリリッ


突然着信音がして皆が身構える


「ヤベェ勤務時間中だった‼仕事が終わったらお前の部屋に行くからな。あと降……金髪‼全部教えろよ」


そう言うと松田さんは駆け足で去って行った。電話の相手は焦り方からして上司だね。拳銃所持してる時点でヤバイ事件のはずだし今日中に解放されるのかな?


「サングラスの刑事と知り合いのようだが信頼できる相手か?」


「変態だけどいい人だよ」


「………そうか。
ルナ、スコッチを変装させて連れて行け。マンションまで護衛する」


「了解。とりあえずカツラかな?」


手早くスコッチ?の変装を終えてマンションに向かう。


「事が落ち着き次第2人で顔を出す。それまで任せた」


「了解。
あっ‼冷蔵庫ほとんど空っぽだから来るとき何か買ってきてね」

秀一と金髪のイケメンと別れて一息つく

「ここはセキュリティ万全だから肩の力抜いても大丈夫だよ」


「流石にこの状況では無理だな」

気まずいな……お腹すいたな


「お菓子ならあるけど食べる?」

「遠慮しておく」


赤井さん早く帰ってきて‼沈黙が辛すぎる
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