「……っ!」 突然秘部に走った痛みによりシルクは覚醒し、目を見開いて呻いた。 「…い、痛いよクロスっ!」 「お前、濡れないから痛いんだな」 「え?」 意識を失う前は確か浴室にいたはずなのだが、クロスによっていつの間にかベッドへと移動させられていたようで。 移動させた張本人であるクロスはシルクの秘部を触っていた指を離すと、反対の手をシルクの口元に突きつけた。 「舐めろ」 覚醒早々何する気なのかとびくつくシルクだったが… とりあえずクロスに言われるまま、突き付けられたその指を舐めた。 しばらくして唾液がしっかりとついたその指を確認すると、どこからか取り出した瓶の蓋を外し、掌にその液体を垂らすクロス。 「ク、クロス何そ……れっ?!!」 何かと問う前にクロスがその指を秘部に埋め込んできたせいで、シルクは最後まで言葉を続ける事が出来なかった。 「あっ…んっ……!」 「お前のここ、締まりやすい上に濡れずらいから痛いんだろうよ」 濡らす量が一定上必要らしいと続け、人体には無害だから安心しろと言って瓶の中身を揺らした。 「俺が調合して作ったやつだ。これなら痛くないだろうが」 「…う、んっ」 トロトロとした液体のついたクロスの二本指で中を擦られるのは気持ち良くて。 痛みを意識しなくなったからか、シルクのそこは徐々に収縮を繰り返し、クロスの指を包み込み始めた。 きっと行為が終わればすぐに元の狭さにと戻る事と併せ、シルクは今まで痛がっていたのだろうと思う。 「次からはちゃんと…気持ち良くしてやる」 風呂での時みたいになと囁くと、くすぐったいのかシルクが顔を擦り寄せてきた。 「…もう一回するか?」 埋め込んだままの指を中で折り曲げてやれば。 恥ずかしそうに頷いて首に腕を回してきたシルクに気付き、クロスは余った方の手でその胸の突起を弄んでやった。 「っあっ…! んんっ!」 中からも少しずつ溢れ始めた愛液に、クロスは三本に増やした指を優しく絡ませてバラバラに動かしてやった。 それに反応してか、少しずつ乳首も固くなってきて。 「…っも、お願っ! クロ、」 「可愛くおねだりしてみろ」 クロスの言うおねだりの意味が分からなくて戸惑い、困った様に視線をさ迷わせるシルク。 けれども何を思ったのか、次の瞬間クロスの首に唇を寄せてきた。そして── 「おい…ッ!!」 突如として首元を強く吸われ、クロスの首にはっきりと残るシルクのキスマーク。 それを見て、シルクは嬉しそうに笑ってクロスを見た。 「好きなっ相手に…しか。 つ、けない」 ── 印。 それは先程、クロスがシルクの首筋に同じ痕を残した際に言った台詞のそれで。 「…っとに、お前ってやつは…!!!」 ── どこまでオレに手放せなくさせる? 「…ッあ!!!」 抑えきれない衝動からクロスが一突きで自身のモノを根本まで埋め込んでやると、シルクは細く白い体を仰け反らせた。 けれど今のクロスに加減してやれる余裕などはなく、シルクの顔横に手を付くと、激しく腰を振った。 「やァッ!!……ああああッ!!!!」 的確にシルクの良いところのみを突いて鳴かせるクロス。 「っあああッ …んん!」 「……シルク?」 だが何故だか確実に飛ぼうとしていた意識を無理矢理引き戻し、耐えるように唇を噛み締めるシルクに気付いてクロスは眉を顰めた。 「どうした?」 クロスは出し入れを繰り返していた腰の動きを止め、シルクを見下ろしてその瞳を真っ向から覗き込む。 すると、 「イって…いいの?」 「は?」 その返答に思わず目を見開いた。 「お前まさか……今までオレがいいと言うまで、イかなかったのか?」 クロスのその言葉にコクっと頷くシルク。 …思えば最初の時も、さっきも。 クロスが何か言ってからシルクはイっていたように思った。 「許可なんているか馬鹿ッ!!イきたい時にイけ!」 「…アアアアァ──── ッ!!!!!」 既に限界だったのだろう。 クロスがたった一回深く突いてやるだけでシルクは意識を手放した。 「っく…!!」 その締め付けに中出ししそうになるのを耐え、外に精を放つクロス。 「…ったく。どこまで俺を本気にさせりゃ気が済むってんだよ、お前は」 意識のないシルクの額に口付けて。 クロスは嬉しそうにそう呟いたのだった。 |