■まとめ、思考の近道と自動的反応
・1960年代、ジョー・パインという少し変わったテレビ番組の司会者がいた。彼はわざとゲストを挑発し、相手を動揺させて自動的反応を引き出したり、本音を吐かせたりした。
・これは「思考の近道」の典型例だ。何か判断をするとき、情報の全ては使わない。
・「思考の近道」は下等動物が示す反応に近い。
・思考の効果を上げるには、豊富な情報をもとに時間をかけて決断を下すのではなく、もっと自動的で原始的な反応へと後退せざるを得なくなる。
・状況を完全に分析する意思や、時間、エネルギー、認知資源があまりない時は、1つの情報
だけで判断を下す。
・ある情報に対して、唯一わかっている特徴が十分信頼できるものなら、最小限の注意しか払
わずに自動反応で対応するのは、間違ってはいない。
・問題は、いつもは信頼できる手がかりが、誤った助言をして、我々を間違った方向や決断へと導く場合だ。
・正規の「思考の近道」のルールをそのまま使う承諾誘導のプロは、敵ではない。
・反撃する相手は、情報を改ざんし、偽ったり、不正確に伝えて、我々をごまかそうとする奴らだ。
・奴らへの反撃の手段は選ばなくていい。ボイコット、警告、対決、検閲、演説、何でもありだ。
・喧嘩はあまり好きではないが、こういう相手とはおおいに戦え。
・決して許してはならないのは、我々の「思考の近道」への信頼をおびやかして、自分だけ得をしようとする奴らだ。

[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ