刻に抗いしモノ

□行きたいところ
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 「黒尾、明日の予定は?」



胸の痛みを誤魔化す様に聞く


 
 「明日は、午前講義で午後はなんもねェな」



 「なら、出雲荘に行こう」



 「出雲荘って・・・嗚呼、あそこか」



 「黒尾場所解るの?」



 「俺もアパート選びの候補で1回見に行ったことがあんの」



なんか、意外というか



驚きと言うか




 「明日の午後行こう。そこで全てがわかる」



懐かしの顔ぶれを思い出して少し頬が緩みそうになる



元気にしてるかな、



ピンポーン



 「俺が出るわ」



そう言えば玄関のほうへ歩いて行く



服でも来たかな



 「雅狼、服着たぞ〜」



 「ビンゴ」



彼から荷物を受け取るとそれを開けていく



 「服だけでいいのに色んなもの入れてきたな」



パジャマやジャージ、なんかわからないけどコスプレ服



メイドとかナースとか



何に使うんだよ・・・




 「あ、」



下着まで入ってるし



いや、確かにいるけど社長が頼んだと思うとなんか複雑



 「そういや、風呂してたんだった。雅狼 、先入ってこいよ」



 「じゃ、お言葉に甘えて」











こうして私たちの1週間が始まった
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