刻に抗いしモノ

□行きたいところ
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しかし、


黒尾がはっとした表情を見せたとたん


何か悩み始めた



 「でも、俺大学とかあるしサークルもあるし・・・

家結構空けてるぞ?」



 「大丈夫、御中が何とかしてくれる」



そうと決まれば早速行動あるのみ


私はポケットから携帯を取り出し電話をする





 「もしもし、雅狼君。どうしたのかね?」



 「御中、私大学行きたいから許可取って。あと普通の服。


予定通り6日後、御中の元へ行く」


 
 「はいはい。まったく、君は我儘だな。

服は今から送らせるよ。


大学は帝都大学かい?」



私は携帯を離して黒尾のほうを向く 



 「黒尾の大学ってどこ」



 「帝都大学、法学部」



いきなり話しかけられ驚いた表情を見せる黒尾


言葉を詰まらせながら答えていた



 「帝都大法学部、黒尾鉄朗」



 「わかった手配しよう。黒尾君に代わってもらえるかい?」



 「いいけど、余計な事何も言わないでよね。」



 「解ってるよ」



本当に大丈夫かな


不安になりながらも再び黒尾のほうを向き


携帯を差し出した



 「はい、変わりました。黒尾です」


 「え!?やっぱり・・・」


 「はい・・・はい・・・」


 「えッ・・・・はい」


 「はい、解りました。失礼します」



黒尾はなんかへこへこしたり吃驚したり


顔の表情が忙しそうだった


電話が終わったのか携帯を私に返す黒尾



















なんか、暗い?
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