赤井家
□5:コナン登場
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秀一は玄関で靴を履いた。ふり返ると不安を隠しながらも笑顔を見せる白峰が見送りに来ていた。
「2人とも気をつけてね」
「うん。大丈夫」
「ああ。ちゃんとお前たちの元に帰るさ」
秀一は白峰と、同じく隣でスニーカーを履いた秀也を抱きしめた。妻子は秀一の背中に手を回す。
秀一は2人の頭を優しくなでた。
「帰る時は連絡する」
「「うん」」
「お前たちも何かあったらすぐに連絡するんだぞ」
「「うん」」
秀一は妻子を離した。
「行ってくる」
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
父子は玄関を出た。エレベーターで下りる。
1階に着くと、秀一は開のボタンを押して息子を降ろした。
秀也も今日が初登校だ。
「秀也」
エレベーターの中と外で短く会話する。
「白峰を頼む」
「うん。父さんも気をつけて」
「ああ。秀也もな」
秀一は閉のボタンを押した。車のある地下駐車場へ行く。
秀也はマンションのエントランスから出て歩道を歩いた。しばらくして、マンションの地下駐車場の出入口から1台のC-1500が現れ、秀也とは反対のほうへ発進した。
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