血界夢 〜Mdchen von Blut〜
□出会い
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とりあえず部屋に何があって、何がないのか確認するところから始め、それが終わったら買い物に出かけることにした。
『さて、一通り終わったし買い出し行こうか。』
見てみたところそのまま生活できる家具があり、足りないものといえば食材や服、日用品くらいのものだった。
『結構用意してくれてたね。』
『何気マメだな。とりあえず行くか。』
『うん。』
『『いざ行かん!HL!』』
期待と冒険感覚のノリで勢いよくドアを開けた。
さて、ここで問題。廊下に人がいてドアの横を通りかかるとしてこの状況化でこの後何が起こるでしょう?
ガンッ
『ぐっ⁉』
当然こうなる。2人が開けたドアは廊下を歩いていた住人にクリティカルヒットした。
『ん?あっ⁉』
『ごめんなさい、大丈夫⁉』
『〜っ、大丈夫です、僕もぼーっとしてて…。あれ?新しい住人の人ですか?』
『はい、鈴宮さくらです。』
『吉川和希。』
『僕はレオナルド・ウォッチ。隣に住んでるよ。あと、敬語じゃなくて大丈夫だよ。多分年近いし、僕は19歳。』
『じゃあ同い年だな、俺もさくらも19。よろしくな。』
『うん、よろしく。』
レオナルド君、レオ君は記者を目指していて今は仕事と副業でバイトをしながらお金を稼いで故郷の妹に仕送りしているらしい。
『『めっちゃいいこ/だ。』』
『そんな全然…、あ!バイト!ごめんまた!』
『『頑張れー!!』』
この出会いが2人の未来を変える出来事になるとは、まだ誰も知らなかった。