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□独占欲
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嫌になるほどゆっくりとそこを舐め上げた門倉さんが、熱の籠った視線を私に向けた。漏れそうになる声を抑える事に必死な私は、目が合った恥ずかしさできつく瞼を閉じた。


彼は最中に私が目を閉じる事を良しとしない。現に今だって機嫌を損ねたようで、意地悪く私が1番感じるところを器用に避けて口付けている。


もどかしさに腰を揺らすが、快感を逃す僅かばかりの抵抗すらも許さないと、彼の逞しい身体で押さえ付けられた。


「……どないしたん?えらい強情やの。」


返事を寄越さない私に構わず、執拗な愛撫が身体中に施される。息も絶え絶えな私が漸く門倉さんを視界に捉えた瞬間、頬を包まれ、逃がさないとでも言うように至近距離で視線を合わされた。


「何でこっち見んの。」

「……恥ずかしいから。」

「いいかげん慣れてもええと思うけどね。」


私の言葉を聞いてか……理由は定かではないが、さっきまでの不機嫌オーラを和らげた門倉さんに優しく口付けられる。絡められる薄い舌の感覚に夢中になっていると、下半身に押し付けられた彼のものに身体を強張らせた。


「力抜いて。」

「……っん……ぅん……」


急激な圧迫感とじわじわと広がる快感に、思わず目を閉じるが、やはりそれを許さない彼から「こっち見て。」と命令とも取れる口調で告げられ、薄く開いた瞼。意図しない涙でボヤける視界には眉を寄せる門倉さん。


「はっ!……目なんか瞑ってたら、誰としとるかわからんじゃろ。」

「っあ!わかっ……るって!」


動きを止めない門倉さんに合わせて弾む息が、私の羞恥心を煽るが、こうなった彼を放っておくと後が大変だ。


「何でっ……やっ……そんなっ」

「他の男想像したら許さん。」

「んんーっ……あっ」


思わぬ返答に緩んだ口元を見られないよう掌で隠そうとした瞬間、ごろんっと身体を反され、一際大きな声が室内に響いた。


いつもより乱暴な動きに息を詰まらせながらも、背中に降らされるキスの嵐に、強く握られた手に、耳元で"名前"と繰り返すその声に、感じてしまう私も相当だと、彼のゴツゴツした手を握り返しながら快感を受け止めた。





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