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□もっと教えて!
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「……………でなァ、その時きゃどくらが〜」


「うん!うん!それで!?その時門倉立会人は何て言ったんですか!?」


「ワシのカードがどんなんかも知らんで、"御大ィこの勝負いただきました。レイズです。"やってよォ…ボホホッ。そんときのワシのカードなんやった思うゥ?名字〜。」


「ボロさん!門倉立会人のマネ上手ですね!カードの中身よりそのあと彼は何て?!」


「…キシャン、今何と?カードの中身はどうでも〜?ワシに楯突く気かァ?もう続きおしえんぞ。」


今までご機嫌にボホホと笑って話していたボロさんの機嫌を損ねてしまった。


「そんな訳ないじゃないですか、御大!カードの中身が気になります!」


慌てて取り繕うと


「…きゃどくらのマネすんなやァ、キシャン!そこまで言うなら話すぞ〜。」


良かった。機嫌戻った。再びご機嫌で話し出したボロさんに相づちを打つ。


「ワシのカードはなァ、ストレートやって、ボホホ。ワシは更にレイズよ。言うたったわ〜。」


「おおー!それで、門倉立会人は?」


「キシャン、きゃどくらのこと聞きたいだけちゃうきゃ!?」


「そんなことありません!ボロさんのカードは!?」


焦らすだけ焦らしておいて、急に黙ったボロさんは目線を泳がせ挙動不審になってしまった。


「…お二方、楽しそうに何のお話しをされていたのですか?」


この声は…振り返ると、眼帯の彼。「門倉さん。」と声にならない声で呟き彼を見るとにっこりと笑っている。怖い。


「きゃどくら〜、名字がキシャンのこと聞きたいってよォ…ホレッ相手してやれ〜。」


そんな、ボロさん…私が止めようとした時には何時もの笑い声を響かせながら去ってしまったボロさんの後ろ姿だけが見えていた。


門倉さんの方を見ることが出来ずに、沈黙がこの場を支配する。


「さて、名字立会人。私の事を聞きたい、と。御大はそう仰っていましたね。さぁどんな質問でもお答えしますよ、どうぞ。」


怖いくらい笑顔の門倉さんに圧倒され逃げることを決意するがそうはさせてもらえなかった。


「いや、あの、先日ポーカー勝負したと聞いてその話を…」

「質問は?」

「はい。えっと……彼女いますか?」

「ククッ。いいえ、おりません。好いた方なら…名前さん、ちなみに私は貴方と同じ気持ちだと思っていますよ、そこのところ如何でしょう。」


あぁ、もうボロさんの馬鹿。



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