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□聞こえてます。
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矛盾遊戯で負傷しベッドで眠る梶の隣に座る門倉は目を閉じてとある人物を待っていた。
扉がそっと開く音がしたのでそちらを窺うと目的の人物がこちらへ近づいてきて
「門倉立会人、いきなり呼び出してどうしたんですか。」
囁きながら寝ている梶をちらりと見た。
彼女も立会人だが、特定の人物についておらず何かトラブルがあったときの応援要員として入卍していた。
「名前、今梶は寝てるし立ち会いの最中でもない。名前で呼べや。」
少し拗ねた様子の門倉が名前の腕を引き自分の膝の上に向かい合うように座らせながらキスをする。
「ん、梶さんが起きちゃう。仕事中だし。」
軽く門倉の肩を押し拒否する名前。
「梶は寝てる言うとるやろ。溜まっとるんや。ちょい黙っとけ。」
そう言い名前のスーツ中に手を入れシャツの上から胸を揉みしだく。
「ちょっと…雄大くん、っやぁ!」
思わず漏れた声にはっとして名前が門倉の肩にしがみつくと
「クク、感じてるんか?梶に気付かれるかもしれんから興奮するね。」
耳元に熱い吐息をかけながら胸を弄る手とは反対の手をスカートの中に忍ばせる。
「嫌言うわりには濡れとるね。大丈夫、名前が声我慢したら梶にはバレんよ。」
ご機嫌な門倉が中に指をそっと沈ませるとびくりと身体を震わせる名前。その様子にさらに気を良くしたのか門倉は名前の良いところばかりを刺激する。
「…ふっ、ねっ、も、やめて、お願いっ」
涙目で頼む名前に
「そうやね、そろそろ限界やね。」
言葉を掛けると、主張する自身を取り出し名前の入口に押し付け浅く出し入れすると、もう一度口付けを落とし同時に奥まで挿入する。
「ん、んんー!やぁっ!」
必死に声を抑えながら門倉にしがみつく名前。
「はぁ…きっついのぉ。」
久し振りの快感をきつく目を閉じてやりすごし、ふと門倉が視線を横に送ると顔を真っ赤にさせた梶と目が合う。
門倉は声には出さず口の動きだけで
見たら殺す。
そう伝えると慌てて目を閉じる梶から名前を隠すように向きを変え、ゆっくりと腰を動かした。
「それ、だめ…」
名前の中がぎゅうと締まるのを感じながら
「ほんまにいつもより感じとるね。ゆっくりされるの好きやろ?イッてもええよ。」
目の前にある耳朶に軽く噛みつき囁くと名前は門倉の肩に顔を埋めながら静かに達してしまった。
ぐったりした名前のスーツを手早く直してやり抱えて梶の隣のベッドに寝かせる。
そっと名前の頭を撫でて額にキスを落とし小さく呟く。
「お休み、わしまだイッとらんし満足しとらんから続きは明日ね。」
名前を寝かしつけたあと梶の方へ近づき、梶の顔の横に手を付くと
「名前の喘ぎ声聞いたからってオカズにしたらおどれわかっとるやろうな。」
震える梶に脅しをかけたのだった。
「何も聞いてませんし、見てません!」
必死に答える梶だった。
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