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□好きなんです貴方のことが。だから、いいですよね?
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しがみつく彼女をベッドまで運び、そっと降ろすと押し潰さないように覆い被さる。自分よりもずっと華奢な身体に、女性らしさを感じて我慢が効かなくなりそうなのをぐっと堪えた。



その間に何度も門倉さんと呼ぶその唇を食べるように覆うと、後頭部を掴んでくる細い指が、もっととねだっている様な気がして長くなる口付け。



キスなんて女をその気にさせるためにするものだと思っていたのに、彼女とのキスに随分夢中になっていたらしく胸を叩かれ漸く我に返って彼女を見つめると恥ずかしいと顔を隠されてしまった。



余裕の無い顔を隠すように胸元に吸い付き幾つか紅を散らして、ドレスから覗く太股の感触を掌で味わう。



「私、誰とでもこんなことしません。」


ふいに小さくそう聞こえ、緩む口元。そう言えばまだ告白をしていなかったと少し汗ばむ額に口付けて言った。



「…好きなんです貴方のことが。だから、いいですよね?」



「………もっと早く聞きたかったです。」



不貞腐れたように唇を尖らせた彼女を抱き締めて、


「ワシは今日のパーティー、名前じゃなかったら断ってたよ。…知らんかったやろうけど、だいぶ前から惚れとる。」



囁いて見つめると、



「私も、門倉さんのこと好きみたい。」



笑う彼女に、


「…名前で呼ばんか、アホ。」



照れ隠しにそう言ってまたキスを繰り返すと、キスの合間に聞こえた雄大と自分を呼ぶ声に、ああもう優しくしてやれん。そう確信して先に謝った。




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