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□ミニスカートは好きですよ、脚が見えますし。
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隣に並び自分と腕を組む名前を見て、門倉は口元を片方だけ吊り上げた。


お屋形様の月に1度のお遊びの関係で参加する事になったパーティーで、彼の護衛をするために声が掛かった掃除人の彼女のペアとして自分が選ばれたことを壱號立会人に感謝する。



お屋形様…蜂名 直器の知人夫婦として紹介され、二人で挨拶を粗方済ませた後少し休んで来いという判事の言葉に甘えて会場を出る。


慣れない蝶ネクタイを緩め溜息を吐いていると隣からも聞こえた溜息。自分よりも低い位置にある彼女の顔を覗き込むと随分疲労感を漂わせていた。


それでも普段よりもきつめの化粧をしている横顔はどこか色っぽくどきりとさせられ、誤魔化すように話しかけた。


「珍しいですね、苗字掃除人が疲れているところなど初めてお目にかかりました。」


「雄大さん、呼び方にお気をつけ下さい。ここでは夫婦なのですから。」


「失敬っ!」


そう言いながら纏めた髪を整える彼女の姿を無遠慮に眺めると視線に気付いた彼女に怪訝な顔をされる。



「いえ名前さん、良くお似合いですよ。そのドレス。」



此方の視線の意味を理解した彼女は更に嫌そうな顔をして自分の身体を見下ろし、ドレスの裾を摘まんで言った。



「お屋形様が用意してくれたものなんですけど、派手過ぎません?似合ってないと言うか、恥ずかしいです。」



彼女のドレスは、深紅のシンプルなチューブトップタイプのロングドレスだったのだが、スカートの前の部分だけ膝よりも上、太股の中程までしか丈が届いていなかった。



後ろから見る分には変わった所は何もないドレスだが、前から見ると彼女の綺麗な脚が惜し気もなく出されていて、随分といい。



「…まあ、些か刺激的ではありますが。良いのでは?私は素敵だと思いますよ、会場の誰よりも。」



「お褒めの言葉として受け取っておきます。」


口説き文句を兼ねたつもりの台詞も流されてしまい口を尖らせる門倉に気付かずに戻りましょうと言う名前。



歩き出す彼女の腕を取り、此方へよろめく彼女の耳元に囁いた。



貴女限定ですが…

ミニスカートは好きですよ、脚が見えますし。


「…門倉さんて、脚フェチだったんですか。」

今日一番嫌そうな顔をした彼女と目があった。




続き………興奮しますね、もちろんそういう意味で。


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