22Kiss

□喉…欲求
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息も出来ないくらいのキスを繰り返しどちらのものかわからない吐息を飲み込んで、首筋に舌を這わせながら彼女の服を取り払っていく。


何か言おうとした彼女のことなど構わずに後頭部を押さえつけ唇ごと食べるように味わうと微かに震える肩に支配欲を擽られる。


その間にもう一方の手で彼女の想像していたよりもボリュームのあるそれを欲の儘に揉みしだく。


「待、って、ぅん…」


自らの手に彼女のものが重なり制止の言葉を掛けられて尚、高まった欲を隠す事など出来ずに彼女を見つめる。


「今更やめるとか言わせんよ…こっちはもうその気じゃ。」


その言葉を合図に彼女の手をどけ、さっきまで自分の掌に収まっていた膨らみに噛み付いた。


そもそも賭朗内の飲み会で泥酔して、あわよくばを狙う能輪立会人にしつこく絡まれていたところを自分に頼ってきたのは名前の方だった。普段から下心を籠めて親切にしていた事にも気付かずに、安全だと思い込んでいる彼女が送るという自分の申し出を受け入れた時の事を思い出しくつりと笑う。


胸元に顔を埋める男の髪を掴むその仕草が、更に此方を昂らせることを彼女は知らないのか。


胸や腹…唇を寄せられるところ全てに一通り唇を落とした後、彼女の下腹部に手を伸ばす。その時だけ緊張の色を見せた彼女を不思議に思いつつ指を忍ばせれば、充分潤ったそこときつい締め付けに喉を鳴らす。


年甲斐もなく高鳴る胸の音と苦しいくらいの熱を一点に感じて、彼女へ宛がうとやっと此方へ向けられた少し怯えた瞳。


だからそんな顔をしても煽るだけじゃと言葉には出さずに一気に貫き息をつく。


「い、たぁ、っふ…」


引き摺り込まれるような感覚に酔いしれる間に聞こえた声に思わず目を見開き、彼女へ問いかける。


「痛いって?まさか、初めてちゃうやろ?」


苦痛の表情を浮かべ、瞳から涙を溢した彼女が呟くのを聞いて絶句する。


「さっきから、そう言おうとしてました。」

「…何で着いてきた。こうなることくらい子供やないねんからわかっとったやろ。」


そう言い痛がる彼女の中から自身を抜こうとすると、腰に回される彼女の脚。ああ、もう何処まで煽るつもりじゃと眩暈を感じながら酷く嗜虐心を掻き立てられるその顔を見下ろす。


「子供扱いされたくなくて。門倉さん、好きです、続き…してください。」


此方に伸ばされた彼女の腕を引っ張り抱き起こすとさらけ出された喉元に噛み付く。噛み付く度に上がる声を聞き、優しくしてやれなかった謝罪の気持ちを込めて強く抱き締めた。



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