ダメプリ夢小説

□入国、入城
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「リュゼ皇子」
「はい、なんでしょう」
執務机に羽ペンを走らせていたリュゼは書類から顔を上げ、美しい宝石のように輝いている瞳を、声をかけてきた宰相であるクロムに向けた。
「リュゼ皇子、執務中お声をお掛けして申し訳ありません。先程門番から連絡が入りましたのでご報告致します。先日私達と同盟を結んだイナコの姫がセレンファーレンにお戻りになりました」
「おや」リュゼは少し驚いた顔をして椅子から立ち上がった「さっそく出迎えに行きましょう、宰相」
「なんと!リュゼ皇子が自らの御御足で他国の姫をお出迎えに行かれるなど!このクロム、皇子のご成長に感激を隠せません」
「他国との外交での客人がいたら自ら出迎えた方がこの国にとって良いと教えてくださったのは宰相です」リュゼはクロムに向かって微笑んだ。
「さぁ、行きましょう」

………わたくしが教えたことをすぐに飲み込み素直に行動に移す……いい兆候ですね、リュゼ皇子。その調子でわたくしの言うことだけを聞いていれば良いのです………

「宰相、どうしたのです?何か問題でも?」
「いえ、なんでもありません。リュゼ皇子のご成長の感動に浸ってしまっていました。さて、姫を迎えに行きましょう」
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