世界をまわせ!

□6:学校へ行こう!
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無機質なアラームの音が鳴り響く。

朝の早起きが苦手な私には、ホントに苦痛でしかないこの時間。

でも今日は、すんなり起きれた。

『お母さーん!給食エプロンある?』

「はいはい、洗濯したよ〜」

『ありがとう〜』

「朝からこんなに元気なんて、今日は雨かな?(笑)」

『ダメだよ!今日は学校なんだから!』


そう、久しぶりに学校へ行くんです!

多分2週間くらい行けてないから、久しぶりで楽しみなんだ!

ご飯を食べて、歯磨きをしてお母さんに髪を結んでもらう。


『今日は2つ結びね!』

「はいはい(笑)」


ささっと結んでくれたおかげでいつもより早く家を出た。

空は真っ青で、気持ちいい。

「あ、ミハル!」

聞き覚えのある声。

振り向いたら裕太がこっちに走ってくるのが見えた。

裕太も今日は学校行くんだ!

『おはよう裕太、』

「ミハルが学校来るの久しぶりじゃない?」

『うん、2週間ぶりくらいかな』

「そんなだっけ?」

『そうだよ〜だから今日はいっぱい遊ぼうと思って!』

「じゃあ昼休みはドッチボールだね。いっぱい当ててあげるよ(笑)」

『絶対逃げるし!!』

こう見えて、運動は得意だからね!

そう言いたかったのに、小石を蹴りながら先へ行ってしまった裕太。

もう、ちゃんと聞いてよね。

すると少し先を歩いていた裕太が何かを思い出したみたいに「そうだ、」と呟いた。

「僕、MTK決まったんだ!」

『え、ホントに?』

「ホント!」

『そっか〜!』

裕太は前から出たいって言ってたから、決まって凄く嬉しそう。

「でも、コーラスだけだけどね」

『いいじゃんコーラス!縁の下の力持ちだよ!』

「勇気の足引っ張らないようにしないと…」

そっか、勇気がメインなんだ。

勇気な歌上手いし確かに不安だよね。


『裕太、歌上手いんだから自信持ちなよ?』

少し元気ないように見えたから、そんな言葉をかけた。

裕太が元気ないと、なんか変な感じなんだもん。


『学校まで走ろ!』

「えぇ〜なんで!」

『早く!!(笑)』


私が走り出すと裕太もついてきた。

最初は嫌そうだったけど(笑)

学校の前に坂があるから凄くキツかった。

でも校門に着いた時の裕太は少し楽しそうで、よかった。









■学校へ行こう!



/突然の学校シーンぶっ込みました(笑)
裕太がちょっと頼りない感じだと良きです( ᐛ )و

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