世界をまわせ!

□1:再会と出会い
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この高揚感、まだ慣れない。

てれび戦士になって3年がたって、今年で4年目。

言ってしまえばだいぶベテランだよね、私(笑)

小学5年生になった私は、1週間ぶりにNHKのスタジオにやって来た。

今年度の初めての集まりで、新しいてれび戦士も来るから、朝からドキドキしてるんだ!


そんな高揚感のまま局の長い廊下を突き進んでいると、遠くに見えた小さな背中。


『樹音!!!』


私の声に振り向いた樹音は、キラキラの笑顔で私の所へ走ってきた。


1週間会わなかっただけで、こんなに寂しいなんて。


やっぱり、大好きだ。


思いっきり駆け寄った私と樹音。


思いっきり抱き合いました(笑)


ほんと、ちょっとぶつかった感じするけどね(笑)


「ミハル!元気だった?」

『当たり前だよ〜。』

「早く会議室行こ!皆んないるかも!」


少し興奮気味に私の手を引く樹音。


やっぱり、樹音も嬉しいんだ(笑)


一緒に会議室に入った時には、何人かのてれび戦士も揃ってた。

皆んな1週間ぶりの再会だからすごく楽しそうだな〜!


「久しぶりミハル〜!」

『まなみん!久しぶりだね〜』

「ミハル少し背のびた?」

『ほんと?成長期だからかな〜』


追い越されちゃう!って慌ててるまなみん。


さすがに小5の私と中1のまなみんじゃまだ追い越せないよ(笑)


でも私も結構身長伸びてるからもしかしたらまなみんより高くなるかもね!


「あ、スタッフさんだ」

『そろそろ座らなきゃだね、隣座る?』

「うん!ありがと〜」


スタッフさんが来たから、私とまなみんは用意されてた椅子に座った。


机が丸く置かれてるから、皆んなの顔が見えるな〜。


あ、目の前のつぐちゃんが手振ってる!可愛い(笑)



「まずは、今年度の新人てれび戦士を紹介します。」


そうだ、また新人てれび戦士が入ってくるんだ!


私と樹音より年下の子はまだ居ないから…、今年こそ入ってくるかな?



「どんな子が来るかな…?」

『楽しみだね。私より年下の子いるといいな〜!』

「絶対いるよ!ミハル先輩になるね(笑)」

『そんな柄じゃないけどね(笑)』


まなみんと小声で、喋っていると会議室のドアが開いた。


気になって見てみると緊張した様子の男の子から順番に、新しいてれび戦士が入ってきた。
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