EXO

□🐸カエルの王子🐸
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○○城に新たな命が誕生日した。名はミンソク。上の姉達を遥かに上回る可憐さと美貌は見るものを虜にします。ですが、それによりミンソクは姉からの嫌がらせを受け、更には男の求愛に嫌気がさしていました。

「ミンソク、遊ぶのも程々にしなさい。」

王様の注意なんて気にも止めず今日もミンソクは森深くに遊びに行くのです。ミンソクの憩いの場はこの大きく綺麗な泉。

「今日は何をして遊ぼうかしら」

友達なんて居ないミンソクはいつも1人で遊べる事をします。

「ふふっ、今日はこの球を蹴って遊ぼうかしら」

お気に入りの球はそれは綺麗に色が塗られているものを蹴って遊んでいるとコロコロと転がって行き泉の中に落ちてしまいました。

「あぁ、どうしましょう。」

国王である父から頂いた物なのに……。心はどんどん沈んでいきます。

「どうしたの?」

ふと声がする方を見ると緑色の1匹のカエルが泉から顔を出している。

「…………えっ?」

「だからどうしたのって聞いてるんだけれど……」

「カエルが……喋ってる……」

「……まぁ、色々とね?それより球が欲しいんでしょ?」

ほらっ、そう言って球を渡してくれたカエル。

「あっ、ありがとう!」

ニコリと微笑むとカエルも嬉しそうに微笑んだ。

それからカエルが喋ることに驚くことより友達が出来たようで嬉しかったミンソク。

「ねぇ、良かったら私のお城へ来ない?是非話し相手をして欲しいわ」

そう言うとカエルはまたにこやかに笑います。

どうやらカエルには名前があったようで

「俺はカエル……だけど、名前はハン。今度からそう呼んで欲しい」

そのお願いにうんと頷き私はルハンを肩に乗せて城へと歩き始めた。

城へ帰れば玄関では姉達が街が構えていました。

姉達に見られてはイケないと思いミンソクは胸元にルハンを隠します。

「っ本当になんなの?!貴女ばかりが贔屓されて!」

姉達からのイビリは日常茶飯事。ミンソクはそれらをスルリとかわしていきます。

「本当にムカつくわ!」

そう言ってお腹を殴られ思わず床に体を埋めてしまいます。

「ミンソクには床がお似合いよ!」

ケラケラ笑いながらそう吐き捨てて姉達は去っていきます。

「大丈夫かい?!ミンソク!」

すかさずハンが顔を胸から出します。

「大丈夫、よ。いつもの事だから。それより見つかるといけないわ。暫く我慢してね?」

そう言ってルハンを胸に押し込むとミンソクは自室へ急ぎます。

「っぷっはぁ!」

ハンはミンソクの豊満な谷間から顔を出します。

「もう大丈夫よ、出てきても」

その言葉にルハンは少しガッカリします。

(ミンソクのおっぱいフワフワで気持ちがいい♡)

「……あっ、うん!」

ベッドへ座るミンソクの隣にちょこんとハンも並びます。

「ミンソク、いつもあんな事をされて辛くは無いのかい?」

「勿論辛いわ、お姉様達は私を毛嫌いしているし、父が私を寵愛するあまり友達1人すら出来たことが無いの。」

そう言って悲しそうに笑うミンソク。

「ミンソク……泣かないで」

そうしてルハンはミンソクの体をよじ登り涙をぺろりと舐めとります。

「ふふっ、擽ったいわハン。」

「ミンソク凄く綺麗で可愛い心優しい人」

ハンはどんどんミンソクに惚れていきます。

それからミンソクとハンはいつだって一緒でした。寝るときはお互いの話をして暇さえあれば泉に遊びに行きました。

しかしそんな幸せは呆気なく奪われてしまうのでした。

「ハン!!ハン!!!!」

(いったぁ……、こりゃ駄目かも)

ハンは勝手に部屋に入ってきた姉達により乱暴に扱われ身体中が傷だらけになっていました。

「ミンソクったら気持ち悪いわ!こんなカエルを部屋に置いておくなんて!」

「まあ、穢らわしい!早く殺して頂戴!!」

ルハンは必死に逃げます。

「姉さま!そちらにいきましたわ!!」

「死ね!この薄汚いカエル!」

ケラケラ笑いながら遊ぶように姉様達はルハンを追いかけモノを投げつけます。

(痛いっ!)

投げられたモノがハンの背中に直撃します。身体は大きくないためそれは大きなダメージになりました。

「やったわ!当たった!」

そう喜びながら俺をゴミのような目で見た後に

「まあ、これであの子も懲りるでしょう」

極めつけに俺は腕と足をもがれ頭を踏みつけられ潰された。



「ハン!!!!ハン!!!」

ボロボロ泣くミンソクが見える。

(泣かないでミンソク)

そんな声は届かない。

あぁ、もどかしい。

君を触ることも声を掛けてやることもできない。

もうダメだ、そう思った。

グチャグチャになってしまった僕を抱き上げてミンソクはキスをする。

すると体がふわりと宙に浮かぶ。

「ハン?ハン!!」

(あれ?なんだか体が重く感じる)

それに動く両足に目の前には涙をためてこちらを見ているミンソク。

「ミンソク、やっと触ることがでいた」

そう言って俺はそっとミンソクを抱き締める。



「あぁ!!ルハン様!ご無事でなりよりです!!!」

召使いのチャニョルはルハンの帰還に号泣していた。

ハンことルハンは一国の王子であったのです。

ミンソクを嫁にする為のルハンの行動は凄まじいものでした。

姉達がルハン、ミンソクにしてきた仕打ちについての事、下手をしたらルハンの王国に潰されかねないという事、まあ、そんなこんなでミンソクは無事にルハンの元へ。そこからはもう愛の営みのはじまりでぇーーーごわす!!!



この後はどうなったかって??
そりゃ、王子とお姫様の話なんだし〜Happy End〜でしょ?てことで、カエルの王子様。これにて終わりです!

続きはWebで笑←嘘です、ごめんなさい!

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