EXO
□狂わせる男
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両親の声に耳を塞ぐ。
「お前がいけないんだ!」
「私だって大変なんです!」
ことの原因は俺にある。
「もういい!アイツは寮に入れる!」
「待ってください!何も一方的過ぎじゃありませんか!!」
「黙れ!!こうなったのも全部お前がしっかりしないからだ!」
「すみません。僕が全部悪いんです」
2人の会話に俺は入っていく。
「セフン!お前何をしたか分かってるのか!」
「なんでセフンの言い分を聞こうとしないんですか?!」
「母さん、いいんです。僕は寮に行きます。それで解決できるのでしたら。」
そう言って俺はリビングを出た。
「…………ぐすっ、いや、行かないでセフン」
リビングから出てきた俺を待ち構えたように居る俺の妹。
「…………離して」
「いや、行かないで……、オッパ」
キツく握られた腕。
「お前は何も心配要らない。」
「……お願い……、お願い……。」
泣く妹の頭をそっと撫でようとして辞めた。