朱の償い
□第一章
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「番号9746、くならしろ。今すぐ来なさい。」
冷たく殺風景なこの場所ともお別れできる。
私が呼ばれた理由はもうわかっている。
捨てられるのだ。
再び。
異端の審神者。
それは刀剣男子達から嫌われる存在。
名前だけでも近付き難いが、それ以上に恐れられるのには理由がある。
『異端の審神者の本丸に入った刀剣は必ず死が待っている。』
ただの言い伝えでしかないが、その噂は散々なものだった。
『ブラック本丸になるだけならまだマシだ。』
『生きて出てきた奴は一人もいない。』
『審神者が刀剣男子を殺す。』
これはそんな異端の審神者と刀剣男子達の物語……