大切なもの2

□忍び耐える者の覚悟
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「俺はあいつを信じてる」


カカシ先生はそう言って笑った。
キバからサスケやユウナの姉ちゃんのことを聞いて、俺ってばすぐにでもダンゾウって人のとこへ話をしに行きたくなった。行って、腹割って話さなきゃなんねぇって。んでも今は我慢することにした。カカシ先生もサクラちゃんも俺もいろんなことがあっけど、みんないろいろ我慢してっから俺だけが突っ走ってくわけにはいかねぇなってカカシ先生の言葉を聞いてそう思ったんだってばよ。エロ仙人もそう言ってたしな。

サスケ。お前ってば今なにしてんだ?どこにいんだよ。なァ…サスケ。



「そうだナルト。これ、ユウナさんからの手紙」

「あぁ、ありがとだってばよ。サクラちゃん」



サクラちゃんから受け取ったユウナの姉ちゃんからの手紙を広げた。
俺ってば初めて姉ちゃんの字見たけど、姉ちゃんってばこんな字を書くんだな。なんかすげぇあったけぇそんな不思議な字だ。





ナルトへ。


突然こんな手紙を書いてごめんね。そしてまた勝手にいなくなってごめん。ちょっとやらなきゃならないことができたのでまた里を出ることにしました。

久しぶりに会ったナルトはとても大人になってて、そして何よりとても強くなっててびっくりしたよ。さすが自来也様の弟子だね。まさかナルトと一緒に戦えるなんて思ってなかったから本当に嬉しかった。これで夢にまた一歩近づいたね。

私はいつ木ノ葉に帰って来られるかわかりません。いつかは戻ってくるつもりでいるけど、まわりがそれを許さないかもしれない。だからナルト、あなたに頼みたい。カカシのことをそばで見守っていてほしいの。きっとカカシのことだから自分を責めると思う。でもカカシのそばにはナルトたちがいる。それを教えてあげてほしい。どうか、よろしくお願いします。

ナルトが立派になった姿を見て安心したよ。これからもいっぱい修行して、誰にも負けない、そして強い忍になってください。ずっと応援してる。がんばれナルト!





手紙の最後には、なんつーかユウナの姉ちゃんらしい下手くそな笑顔マークが書かれてて思わず笑っちまった。


ユウナの姉ちゃん。
俺ってば昔に姉ちゃんにした約束覚えてっか?あんときは俺もまだ弱っちくて、姉ちゃんが里を出た時も何もできなかったけどよ。今度は絶対ェ約束守っから安心しててくれよ。カカシ先生のことも任せてくれってばよ。エロ仙人が言ってたからな。忍者ってのは、忍び耐える者のことだってな。


今度は必ず、俺が##NAME1##の姉ちゃんの居場所を守るからよ。





忍び耐える者の覚悟
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