氷と水の星霊魔道士
□第1章
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とそんな感じでいると何処からともなくスーツ姿の男性がリルハの背後に現れる。
「大丈夫だよ!ルーシィ!お嬢は僕が守るから!」
「はぁ…。ロキ、あんたも相変わらずねー」
ロキはリルハが所有者になった時から常に彼女の事を『お嬢』と呼び常にリルハにベタ惚れである。
「あはは…」
リルハはそんなロキに愛想笑いをしてルーシィ達が行っていくの手を振り見送ると気合いを入れる様にガッツポーズを取り
「よーし、私も頑張るぞー!」
と言いながらある所へと歩き出す。
「ガジル君、起きて下さい!もーう約束の時間が遅れるじゃないですかー!」
水色のウェーブの女性がひたすら顔に釘の様なのがあちこちにある男性を揺さぶっていた。
そこへリルハがやって来る。
「ママー!ガジル兄ちゃん起きたー?」
ジュビアはリルハの方に振り向き
「リルハちゃん。いえ…どうしましょう。このままでは約束の時間に遅れてしまいます…」
リルハは代わりにガジルの耳元に行ってスーと深呼吸する所にガジルは図らってリルハの頭ガシッと鷲掴みにする。
「たくっ、大声で叫ぼうとすんな!ギヒ」
「むむむ…」
「やっとガジル君起きて下さいました。」
「たく、んなちょっとぐれぇ大丈夫だろーがよ」
「ダメです!」
「チェッ…」
とガジルは舌打ちしながらソッポ向いて先に歩き出す。
「待ってください。ガジル君!」
ジュビアとリルハはガジルの後追いかけ付いていく。