夢王国と眠れる100人の王子様
□プロローグ
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「ふぅ……」
残業がやっと終わり、疲れも溜まり電車の中でうとうとと眠りへと落ちてしまう………
「………て!」
少年の様な子が私に語りかける。
「……?ねぇ、君は誰なの…?」
「……そのうちわかるよ!」
少年は光に包まれながら何処か遠くへ行ってしまう。
(待って!)
私はひたすら呼ぶが真っ白な光に包まれていってしまう。
「……さま。………姫…ま…。姫様!!!」
(誰?てか姫???誰を呼んでるの?)
私は目覚めると見知らぬ森が辺り一面広がってる。
(え?)
私、電車にいたはずなんじゃ・・・・
どうなってるの?
「お目覚めですか?姫様」
私は声の方を振り返ると白いまるで兎の様なもふもふした動物がいるだけで辺りには誰も居なかった。
(あれ、気のせい…だったのかな?)
「大丈夫ですか?まさか何処か頭を打ってしまわれたのですか?」
そしてその動物がまた喋り慌てふためいている。
(え!?)
「っ………、ぬ、ぬいぐるみが喋ってる!?」
「姫様落ち着いて下さい!!ぬいぐるみでもないです!僕は貴方の忠実なる使用人のナビですよ!」
「姫?使用人?」
私は頭がこんがらがって何がなんだかわからずそのナビを見つめるしかなかった。