スピカテリブル

□第14章
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「……あれ…」

リルハはライを呼ぶ。

「おーい!ライお兄ちゃーん!!」

叫びながらも手を振る。ライはそんなリルハに気付き近寄って来る。

「どうしたの?」
「いや…ちょっと落し物を見つけてね」
「そっかぁ。じゃなかった…。そろそろ船が出るよ!」
「ああ、今行くよ!」「早く♪早く♪」

やけにリルハは嬉しそうにライの手を引っ張っては煽る。

「一体どうしたんだ?」
「えへへ♪私、異世界の船に乗るの初めてだから楽しみなんだもん!」
「そうか…」

ライは優しくリルハを見つめながら微笑む。
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