スピカテリブル
□第3章
1ページ/3ページ
「ただいまー!」
リルハはちょっとラントの街をぶらりと回って見に行って来て帰ってきた。
戻るとアルヴィンが気付き
「おーおかえり」
メイはただ静かに椅子に座って何か悩んでおりリルハはその後ろから驚かす様に
『わっ!』
メイはビクっとなったが直ぐにリルハだと気付きそして溜息をだす。
「メイ?」
「リルハ、あんた心配じゃないの?」
リルハは首を傾け
「だって、異世界よ!全く知らない世界なのよ!帰れるかどうかもわからないのに…」
『メイ!』
リルハは大声で叫びメイは驚く。
「帰れるかどうかじゃないよ!何とかしてでも帰るんだよ!メイだって元の世界に会いたい人だっているでしょ!」
「それはそうだけど…」
「まぁ、メイの気持ちもわからなくもねーしな。急にわけわからん世界に来て右も左もわからない状態だし、でもよリルハの言う通り俺もずっとここにいるのはごめんだからな。」
「それもそうね。あたし屁理屈になってたわね。ごめんなさい。ええ、一緒にお互い帰りましょう!元の世界に!」
リルハもアルヴィンも大きく頷いてリルハはメイに飛びついて抱きしめる。