スピカテリブル
□第1章
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(ここは…どこ…?)
私はなんとか起き上がり辺りを見渡す。
(知らない…場所…)
とりあえず何処か街がないか探しに歩きだす。
(そういえば、ママは?)
再度辺りを見渡すがジュビアの姿は見えない。
ママぁ…何処に行っちゃったの…
私は泣きそうになるのを堪えふと何かを思い出す。
「そうだ。ロキ達は?」
服のポケットにある鍵を見つけホッとする。
よかった…。
「ちょっと呼んでみよう!開け!獅子宮の扉!!」
鍵を向けてみるが何も応答しない。
リルハは他にも色んな鍵を試してみるが結果は同じだった。
(どうして…?)
すると、背後から黒い影がリルハに襲いかかる。