スピカテリブル

□第21章
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「リールハーーー!何ボーッとしてるの?」

ルーシィの声に我にかえ

「ご、ごめんなさい..何でもない!」

慌ててルーシィの方へ急いで走り寄る。



 ....バタっ

そして躓いて転んでしまう。

「いたたっ..」
「ちょっ、リルハったら大丈夫?」

リルハは持ち前の明るい笑顔で心配掛けまいと

「えへへ、うん。大丈夫だよ!」

グレイも心配で駆け寄り

「本当に大丈夫か?どこか痛む所あったら遠慮なく言うんだぞ!」
「うん。ありがとう!パパ!」


****
ライはそんなリルハを見ていた。

ヒスイが声を掛ける。

「どした?"妹の事"でも思い出したか?」
「何でそこでローズが出てくるんだ..」
「お前が決まってそんな顔であんな幼い子を見つめてるって事はローズかフレオの事だろうと思ったからな」
「....」

ライはなんとなく黙ってしまう。

「うっせ..」

そしてボソッと呟く様に吐き捨てる。
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