Story

□お家デート♪
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ゆうみちゃんside

ちぎさんを家で待たせてしまってる…
お稽古が終わってからちぎさんの家に行くことになってるのに、アクセサリーを作るための買い物をしたくてショップに寄ってしまって…なんでよりによって今日まで買い物に行かなかったの私…時間はあったはずなのに…

そんなことを思いながらレジに進む

ピロンッ(携帯が鳴る)

携帯の表示を見ると大好きなちぎさんからだった。
《ゆうみちゃん、あとどのくらいで着く?》
《もうお店を出ます!待たせてしまってすみません。》
早くちぎさん家に行きたい!そう思いながらお店を出てタクシーに乗る。
《大丈夫だよ!了解✌🏻》
こんな他愛のない会話をしてるだけで頬が緩んでしまう。なんて幸せなんだろう…
ちぎさん、待っててくださいね…!

車に乗ること40分、この日はたまたま道が混んでていつもの倍以上に時間がかかってしまった。結局家に着くのは9:30を過ぎていた。

ちぎさんに今日買い物していくからと言ったら渡してくれた合鍵があるからそれで入る。合鍵をプレゼントされたわけでもないのに"渡された"だけで嬉しい。

ガチャッ…

「お邪魔します…」
靴を綺麗に揃え、リビングに進む。しかしそこにはちぎさんの姿はない。
「ちぎさーん?」
どこにいるだろう、と寝室に向かう。すると、布団の上に仰向けになり片方の膝を立てて寝ているちぎさんの姿がある。

ちぎさん…待たせてしまってすみません…お疲れ様で眠ってしまったんですね…
「ただいま、戻りました。お邪魔します、ちぎさん…」
静かにそう囁いた。
ちぎさんの綺麗な寝顔は見惚れてしまう。いつもはワックスでカッチリ決めている髪も無造作になっている。
ゆうみは寝ているちぎの頭を優しく撫でた。

ちぎさん…すごく素敵な寝顔です。かっこいい…ちぎさんが欲しくなってしまいます…

と、そんなことを考えているとちぎがうっすら目を開けた
「あ…ゆうみちゃん?」
「あ、ちぎさん、起こしてしまいましたか?遅くなってしまってすみません…」
「いらっしゃい、待ってたよ」
「お邪魔します」
「ゆうみちゃん、私の寝顔見て何考えてたの〜?」
「えっ、あっ…あの…それは…」
「もしかして私が欲しいとか?」
いたずらっ子のような顔をしてちぎが聞く。
「えっ!!あ、」
私もこんなに戸惑うものだからちぎさんにも悟られてしまう
「ゆうみちゃん、可愛いね。おいで。」
そう言ってちぎさんは私をベッドに誘った。私がゆっくりとちぎさんの横に入ろうとしたその時…

グイッ…
…!!

強引にちぎに腕を引っ張られ早くも後ろから抱きしめられる形で布団に入ってしまった。
「ゆうみちゃん…」
そう耳元でちぎさんは囁く。そして耳をそのまま甘噛みされる。身体が緊張で固まってしまう…
「力抜いて…」

これから長い長い夜が始まる…
 

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