□何処ですか?
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side赤井



赤井秀一は先ほどの人物を追うも、すでに人の姿はなかった

あったのは風で飛ばされていた帽子1つ

それを拾い上げ、丁寧に埃を払う


「カベルネ、本当にあいつなのか?」


赤井はそう呟くと無線機を取り出した


「俺です
目標ではない、例のやつを見かけました
どうやら生きていたようです
まだ確証はありませんが、見間違いではないと思います」

通信を続ける間も、赤井は先ほどの曲がり角を見つめていた
そこは直線であり、すぐに身を隠せるような場所はなかった

無線機の相手に指示され、通信を切る


「身を隠すところもない状態で一体何処に消えたんだ
仮にカベルネでなかったとしても、至難の技だ
誰か協力者がいたのか?」



しばらく路地を睨んだあと、彼は踵を返した





口元に小さな笑みを浮かべながら




「必ず、見つけ出してやる
獲物は逃がさないさ」
















to be continued...
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