長い旅(トリコ・ココ)

□占い
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ココの質問で気まずい雰囲気になったことが耐えられなかったのか、名無しさんはわざとらしく思い出したように言った

「そういえばさっき『やっぱり来た』って言ってましたけど、今日私が来ることがわかってたんですか?」

名無しさんは昨日の去り際にまた来るというニュアンスのことは言ったが、明日・・・つまり今日来るとは言っていない

ココ「え?・・・あぁ、占いでわかっていたんだ、勝手に占ってごめんね」

申し訳なさそうに言うココに名無しさんは全く気にしていない様子でさらに問う

「いえ、それは別にいいんですけど・・・そんなはっきりと占えるものなんですか?
ほら、占いってもっと曖昧なものじゃないですか」

ココ「確かに他の占い師はそうだろうね
でもボクの場合、少し特殊だからね」

「特殊・・・ですか?」

うん、とココは頷き、自らの目に手を当てる

ココ「ボクの目は人や物の電磁波を捉えることが出来るんだ
ボクの占いはそれを応用したものさ」

「電磁波!?すごい・・・」

そう呟いた名無しさんはただ純粋に驚いているようで、ココは彼女の『普通』な一面が見れた気がした

そんなことをココが思っていると、名無しさんはさらに呟いた

「ココさんも、特殊な体質を持ってるんだ・・・」

ココ(ボク『も』・・・?)

まるで自分もそうであるかのように言う名無しさんにどういう意味なのか問おうとしたが、名無しさんの質問によってそれは叶わなかった

「その電磁波を使った占いって、どのくらい当たるんですか?」

ココ「97%ってところだよ」

「きゅ、97・・・!?ほぼ当たるってことじゃないですか!
本当にすごい・・・!」

褒めまくる名無しさんにココは苦笑いしながら、でも、と続ける

ココ「3%は外れるってことだよ?」

「それでもすごいですよ!
うわぁいいな・・・私も何か占ってほしいくらいですよ・・・!」

そう言いながらはしゃぐ名無しさんは、殺してほしいだなんて思っているとは思えないくらい女の子らしい姿だった

そんな名無しさんを見て、ココは頬を緩ませた
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