長い旅(ルパン三世)

□第9話
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〜次元side〜

パジャマ騒動の後、名無しさんはすぐに自室に篭った

何してるのか知らねぇが、あいつがいないと静かだな

ルパン「そういえば名無しさんちゃん、今日はずっとお勉強してたらしいぜ」

次元「勉強?何のだ」

ルパン「拳銃についてのお勉強

昨日なんかあったのけ?」

俺はルパンに聞かれ昨日のことを思い出す

基礎知識が足りないとは言ったが次の日に行動するとはな

そして思い出したことをルパンに話す

ルパン「なるほどねぇ」

向かいのソファに座って俺達の話を聞いていた五エ門が口を開く

五エ門「次元、お主がそれも含め教えるべきではないか?」

次元「そのつもりだったんだが、先越されちまったよ」

俺は机の下から袋を取り出し五エ門に渡した

ルパン「?なにそれ」

受け取った五エ門は袋の中身を取り出した

五エ門「これは・・・銃の本か」

次元「明日あいつに教えようと思ったんだがな」

ルパン「でも名無しさんちゃんならこれだけでも喜んでくれるさ

なんなら今、持ってってあげようぜ」

五エ門「うむ、それがよかろう」

次元「だな、じゃ行ってくるぜ」

ルパンの言う通りあいつならこの一冊だけで喜んでくれるだろう

そう思うと、何故かわざわざ持っていくことをめんどくさいとは思わなかった





コンコン

俺は名無しさんの部屋のドアを叩いた

次元「ちょっといいか?」

・・・・・・

ん?返事がねぇな

次元「おーい?・・・開けるぞ」

そう言っても返事がなかったので俺は本当に入ってみた

そこには机に突っ伏して寝ている名無しさんがいた

次元「ったく、風邪引くだろ」

俺はそう呟くとベッドの上にあった毛布をかけてやる

その時、名無しさんの横に開いたままのノートを見つける

次元「これか、ルパンが言ってたのは」

恐らくルパンはこれを見て勉強していたと判断したのだろう

俺は名無しさんが寝ていることを確認し、ノートの中身を見た

次元「・・・こりゃ教科書かっつーくれぇよく出来てるな、どんな素人でもこれ一冊でテストなんか満点だぜ」

感心していると、隣で名無しさんが動いた

「ん・・・次元、ちゃん・・・」

次元「!?・・・なんだ寝言か」

俺は熟睡している名無しさんを見てフッと笑い、無意識に頭を撫でた

その時机の上にペンも置いてあるのを見つけた

俺は少し考えた後そのペンを持ち、ノートに書き込んだ

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